【脱・バケットシート】ITエンジニアがバウヒュッテG-370に辿り着いた理由。仕事用椅子に『ホールド性』は不要

テレワーク・周辺機器
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ゲーミングチェアの中でも「ゆったり座れるタイプ」を探しているなら、Bauhutte(バウヒュッテ)のG-370は要注目です。「ソファのようにくつろげる」「胡坐もかける」などの口コミが多く、快適さを重視するユーザーに人気のモデルです。本記事では、実際に使用した筆者が【G-370の特徴・座り心地・メリット/デメリット】を詳しくレビューします。


バケットシートとデスクチェアの「設計思想」の違い

なぜ、多くのゲーミングチェアは自動車用のバケットシートを模した形状をしているのでしょうか。それはモータースポーツへの憧れやデザイン性の追求からでしょう。しかし、26年間車をいじり、バケットシートの恩恵も不自由さも知っている身からすると、「デスクワークにおけるバケット形状」には、論理的な矛盾を感じざるを得ません。

ここで、両者の「設計思想」をエンジニア的な視点で要件定義してみます。

「ホールド」か「リリース」か

  1. バケットシートの目的:水平荷重(横G)への抗力 激しいコーナリング中に身体が左右に振られるのを防ぐため、高いサイドサポートで身体を「拘束」します。これはステアリングやペダル操作の精度を維持するための、いわば「動的環境下のインターフェース」です。
  2. デスクチェアの目的:垂直荷重の分散と自由度の確保 書斎において、身体を左右に揺さぶる横Gは発生しません。唯一の敵は「重力」です。長時間同じ姿勢で固定されることは、血流を阻害し、筋肉を硬直させます。デスクワークに必要なのは、むしろ適度に姿勢を変えられる「遊び(マージン)」なのです。

サイドサポートがもたらす「物理的干渉」

多くのゲーミングチェアにある「肩の羽(サイドサポート)」を思い出してください。 車の運転なら、腕は常に前方のステアリングに固定されています。しかし、ITエンジニアはどうでしょうか?

  • キーボードを激しく叩く
  • マウスを大きくスライドさせる
  • 頭の後ろで手を組んでコードの設計を練る

このとき、バケット形状の「羽」は肩甲骨の可動域を制限し、前方へ巻き肩になるよう促してしまいます。これは我々にとって、肩こりや頭痛という名の「システム障害」を誘発する物理的なノイズでしかありません。

結論:僕らが求めているのは「コクピット」ではない

レーシングカーのシートは、極限状態で車を正確に制御するためのデバイスです。対して、テレワークで10時間以上付き合う椅子は、リラックスして身体を預けるための「基盤(インフラ)」でなければなりません。

「包み込まれる安心感」は、裏を返せば「身動きが取れない不自由さ」でもあります。この矛盾を解消し、「ホールド」を捨てて「リラックスと自由」に全振りしたゲーミングチェアはないのか?

その答えが、今回紹介する Bauhutte G-370 でした。


Bauhutte G-370がもたらす「物理レイヤー」の安定化

前述の通り、私が求めたのは身体を縛り付ける「コクピット」ではなく、長時間稼働を支える「基盤」でした。実際に導入し、数ヶ月運用してみた結果を、ITインフラエンジニアの視点でレポートします。

選定理由:スペックよりも「自由度」を優先した

長年連れ添った旧チェアのクッションが「底付き」を起こし、リプレイスを余儀なくされたのが事の始まりです。 市場に溢れるゲーミングチェアをいくつか検討しましたが、どれも身体をタイトに拘束する「高ホールド性」を謳うものばかり。そんな中、Bauhutte G-370の「ソファのようなフラットな座面と背面」という仕様は、私の目指す「ゆったりとした作業環境」という要件定義に完璧に合致しました。

ビルドクオリティ:ファブリック生地がもたらす「高級感と実用性」

「G-370」には、表皮の素材違いでファブリック生地の通常モデルと、PUレザー仕様の「G-370 PU」があります。ファブリックは通気性が高く、やわらかい質感で長時間使用に向いています。一方でPUレザーは高級感があり、汚れや水分にも強く、お手入れがしやすい点がメリットです。使用環境や好みによって選べるのは嬉しいポイントです。私はファブリック(布地)モデルを選択しました。

  • 質感: 届いて組み立てた瞬間に感じたのは、生地の質の高さです。安価な椅子にありがちなペラペラ感はなく、長時間の接触でも肌触りが良く、仕事への集中力を削ぎません。
  • メンテナンス: 布地ゆえにホコリが溜まりやすく、毛玉ができるという「運用上のコスト」は発生しますが、定期的な掃除機がけという日常メンテナンスで十分カバー可能な範囲です。
項目G-370(ファブリック)G-370PU(PUレザー)
張り素材(表皮)ファブリック生地:通気性が高く、「蒸れにくい」「肌触りが柔らかい」ことを重視。PUレザー:ツヤありで高級感、汚れに強く拭き取りしやすい。
購入・価格・イメージ一般にファブリック仕様のため、価格が少し低めになる傾向あり(モデル・色による)。高級感を出した仕様なので、やや高価格帯・質感重視派向け。
メンテナンス・使用環境布地ゆえにホコリが目立ったり、汚れがつきやすい可能性あり。通気性重視ならこちら。PUレザーなので手入れが楽。拭き掃除しやすい。ただ、布地に比べて“蒸れ”を感じやすい可能性あり。
質感・インテリア適合カジュアル/布張りの温かみがあるインテリアに馴染みやすい。高級感・ツヤ感あり。モダン・シックな部屋にマッチしやすい。

座り心地:ポケットコイルという名の「高性能サスペンション」

この椅子の核心部は、座面に内蔵されたポケットコイルです。 一般的なウレタンのみのクッションが「反発」で支えるのに対し、ポケットコイルは「面」で荷重を分散してくれます。ヘタりきった旧チェアからの乗り換えということもあり、その座り心地の差は歴然でした。 想像通りサイドのホールド感が皆無なため、身体を預けた際のマージンが非常に広く、リラックスしてモニターに向き合うことができます。

調整機能:150度のリクライニングとアームレスト

  • リクライニング: 最大150度まで倒せる機能は、思考が詰まった時の仮眠用「バッファ」として重宝しています。ただし、フルフラットに近づけすぎると重心が後ろに寄り、転倒しそうな挙動を見せるため、安全マージンを確保して運用するのがエンジニア流です。
  • サイジング: 身長170cmの私にとって、座面高の調整幅は必要十分。アームレストの可動域は広いですが、キーボード入力時のポジションを最適化するために、あと数センチ下げられるとさらに「神」デバイスになったかもしれません。

長時間稼働のログ:なぜ「あぐら」が必要なのか

テレワーク主体の業務において、ずっと足を床につけたまま固定されるのは、下肢の血流を滞らせる原因になります。 G-370は座面がフラットなため、「あぐらをかく」という姿勢の変更が容易です。この「姿勢の冗長性」があるおかげで、以前の椅子に比べて疲労感の蓄積が劇的に軽減されました。


実際に使って感じたメリット・デメリット

どんなに魅力的な製品でも、実際に使ってみると「良かった点」と「気になる点」が見えてきます。ここでは、Bauhutte「G-370」を半年間使用して分かったメリットとデメリットを整理しました。購入を検討する際の判断材料にしていただければと思います。

胡坐もかける広々設計

最大のメリットは、広々とした座面です。一般的なゲーミングチェアでは難しい「胡坐をかく姿勢」が可能で、長時間座っていても体勢を自由に変えられます。姿勢の選択肢が増えることで、足や腰への負担が分散し、自然と疲れにくさにつながります。

疲労感の軽減効果

ポケットコイルによるしっかりとした座面と、フラットな背面設計のおかげで、数時間ゲームや作業を続けても肩こりや腰痛を感じにくいのが大きな利点です。特に以前のチェアで疲労感を抱えていた人ほど、違いを実感できるでしょう。実際に筆者も、従来の椅子では20分程度で肩に違和感が出ていましたが、G-370では快適さが格段に向上しました。

軋み音など気になった点

デメリットとして挙げるとすれば、背もたれに強くもたれかかった際の軋み音です。ネジの増し締めを試しましたが完全には解消できず、静かな環境では気になることがありました。逆に言うと普段使いで軋み音が出たとしても大して気になりません。座り心地や質感そのものには大きな不満はないので、この点が改善されればさらに完成度の高いチェアになると感じました。

付属品としてついてくるクッション(ランバーサポート)が、抱き枕的に使うならちょうどよい大きさなのですが、腰に当てて使うには大きすぎます。これは無くても良かったかなと思います。実際私は使っていません。

また、G-370にはオットマンがありませんが、これはデメリットにならないと思っています。仮にオットマンがあれば、リクライニングを倒し足を投げ出して寝ることが出来ます。しかし「150度リクライニングと注意点」で書いた通り、家で使うなら素直に布団で横になった方が良いです。なのでオットマンは無くて正解です。どうしても必要な人は「BOT-700P」を購入しましょう。


総合評価とおすすめできる人

ここまでBauhutte「G-370」の特徴や座り心地、実際に使用して感じたメリット・デメリットを紹介してきました。最後に、総合的な評価と「どんな人におすすめできるか」を整理します。

★5評価の理由

筆者の総合評価は満足度★5です。最大の理由は、ポケットコイル入りの座面による快適さと、ソファのように広々とした設計です。さらにファブリックの質感も高く、インテリアに自然となじむ点も好印象でした。

Amazonで4万円台前半という価格は、一般的なゲーミングチェアよりも若干高価(ハイエンド寄り)です。しかし、得られる「疲労軽減」と「集中力の持続」というリターンを考えれば、投資対効果(ROI)は極めて高いと断言できます。

「仕事に集中するために、あえて椅子に拘束されない」

この選択は、私のようなITエンジニア、そして車を知る人間にとって、最も論理的な解の一つでした。

どんな人に向いているか

G-370は、特に以下のような人におすすめです。

  • ゆったりと座りたい人:ホールド感が少なく、自由度の高い座り方が可能。
  • 長時間ゲームや作業をする人:ポケットコイルと広々設計により、疲労感を軽減できる。
  • ソファ感覚でくつろぎたい人:胡坐をかいたり、リラックスした姿勢を取りたい人に最適。

逆に、レーシングシートのようにしっかり身体をホールドするタイプが好みの方や、コンパクトな椅子を求める人には合わないかもしれません。

価格に見合う価値はあるのか

結論から言えば、価格以上の価値がある製品です。確かに4万円台という価格はエントリーモデルより高いですが、ポケットコイルの耐久性や座り心地、そしてソファのようにくつろげる設計を考えると、長期的に見て十分に投資する価値があります。毎日の快適さを支える家具として考えるなら、コストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。


まとめ

Bauhutte「G-370」は、従来のゲーミングチェアとは一線を画す「ソファ型の設計」と「ポケットコイル座面」が最大の魅力です。ゆったりとした座り心地で長時間の使用でも疲れにくく、胡坐をかける自由度の高さも他の製品にはない特徴といえるでしょう。
一方で、背もたれの軋み音や価格がやや高めという点はありますが、それ以上に快適さと満足感を得られるチェアです。
総合的に見て、「ゆったり座りたい」「ソファのようにくつろぎたい」「長時間快適に作業やゲームを楽しみたい」という方に強くおすすめできる製品です。



この記事を書いた人
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元ハードウェア製造修理のプロ、現役ITインフラエンジニアです。ガジェットは「耐久性と作り込み」を技術者視点でレビュー。クルマDIY歴は26年、サス交換から路上トラブル対応までこなす現場派です。1997年から約30年サイト運営を継続。「実体験に基づいた、失敗しない選び方」を発信します。

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