VMware ESXi 4.1 Update2上で稼働している仮想マシン(Windows Server 2008 R2)をCitrix Xenserver 6.2へ移行(V2V)する方法を確立したので覚え書きしておきます。今回は時間短縮の為 Acronis backup & recovery 10 server for windows に付属のブータブルディスクを使ったイメージバックアップを利用していますが、vSphere Client と XenCenterを使ったエクスポート&インポートでも同じ事が出来るハズです。(エクスポート&インポートはスゲー時間が掛るので未検証です)長いので2編に分けていますが、今回はその前編となります。
移行元で行う準備
パラレルSCSI Host Adapterのインストール
いきなりですがこの手順が一番重要です。
ESXiでは仮想マシン内の仮想ディスクの接続にSAS(シリアルSCSI)が利用されていて、仮想マシンにはLSI SAS3000デバイスドライバがインストールされています。しかしXenserverでは仮想マシン内で仮想ディスク接続にはパラレルSCSIが利用されています。そのためESXiで稼働している仮想マシンをそのままXenserverへ移行しても仮想マシンを起動した途端にブルースクリーンが表示され延々と起動できない状態になります。
実はこれ、Windows Server 2008ではSASですがWindows Server 2003ではパラレルSCSIが使用されるのでこの手順は不要と思われます(未検証ですが・・・)
以下に手順を示します。
デフォルトのまま「次へ」
ディスクサイズはどうでも良いので(後で消しますし)データストアの容量が厳しい様なら1GB等でも構いません
仮想デバイスノードで「SCSI(1:0)」を選択します。
ここが重要でSCSI(0:x)だと既存のSASアダプタに接続されてしまいますので、必ずSCSI(1:x)等の「SCSIコントローラが追加される接続」を選んでください。
このままだとデフォルトのSASになってしまいますので「タイプの変更」を押してパラレルSCSIへ変更します。
コントローラのタイプを「LSI Logic パラレル」に変更し「OK」をクリック
ほどなくして、仮想マシンにSCSI 2000が追加されました。
以上の手順は仮想マシンがオンラインのままで実施出来ます。もしシャットダウン状態で実施した場合は仮想マシンのBIOSでブートシーケンスを設定する必要があります(多分・・・)
ネットワーク周りをデフォルトに
移行先ではNICのドライバやMACアドレスが変わってしまいます。固定IPを設定している場合はデフォルトであるDHCPに戻しておく方が無難です。
VMware Toolsのアンインストール
移行先のXenserverではVMware Toolsは不要ですしインストールされている事で移行に失敗する可能性もあります。と言う事でVMware Toolsはアンインストールします。上記のSCSI2000が追加された状態でVMware Toolsをアンインストールすると手順が少なくて良いハズです。
クリーンショットを撮っていませんが、普通のアプリと同様アプリケーションの一覧からVMware Toolsをアンインストールするだけです。最後に再起動の問い合わせがありますが、無視してシャットダウンして構いません。
次はAcronisでバックアップします。後編へ続きます。
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