鉄チンホイールを初心者でもDIY塗装!失敗しない手順とコツを徹底解説

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車の足元を支える鉄チンホイールは、サビや色あせが目立つと一気に古びた印象になってしまいます。しかし新品に交換すると意外と高額…。そこでおすすめなのが、自分でできる「DIY塗装」です。道具さえ揃えれば初心者でも挑戦でき、低コストで見た目を大きくリフレッシュできます。本記事では、鉄チンホイールを自宅で塗装する手順を初心者向けに解説し、よくある失敗例と回避策もあわせて紹介します。。

サビがみすぼらしい鉄チンホイール

ホイールキャップの穴から覗く鉄チンホイールが錆びていることに気づきました。サビ自体は機能性には影響はないものの、クルマ全体の印象がみすぼらしく感じてしまいます。ホイールキャップを塗装するついでに、ホイールも塗装することにしました。

塗装に必要な道具と材料

鉄チンホイールのDIY塗装に必要な道具は、ホームセンターやネット通販で手軽に揃えられます。最低限の準備を整えるだけで、初心者でもスムーズに作業できます。以下で揃えておきたい基本アイテムを紹介します。

サンディングスポンジやサンドペーパー

ホイール表面のサビや古い塗装を落とすのに必須。粒度は#240〜#400程度を使い分けると仕上がりがきれいになります。

失敗例:粗い紙やすりだけで削ると表面に深い傷が残り、塗装がムラになりやすい。
回避策:粗めでサビを落とした後、細かい番手で仕上げ磨きをする。

パーツクリーナーとウエス

削った後の粉や油分を落とすために使用します。油分が残っていると塗装が密着せず、すぐに剥がれる原因になります。

失敗例:雑巾などで代用し、汚れが逆についてしまう。
回避策:パーツクリーナー+不繊布(ウエス)を使い、しっかりと脱脂する。


マスキングテープ・養生シート

ナットの接触部やタイヤ部分を保護するために必須です。特にエアバルブは塗装が付くと空気漏れの原因になるので要注意。

失敗例:ガムテープで代用して隙間から塗料が侵入する。
回避策:専用のマスキングテープを使い、隙間なく養生する。面積が大きい部分は古新聞などを使って覆う。

プライマースプレーとラッカースプレー

プライマーは塗料の密着を高める下地材です。上塗りにはラッカースプレーを使用し、色と艶を出します。

失敗例:プライマーを省略すると、塗装がすぐ剥がれる。
回避策:必ず下地にプライマーを吹き、乾燥後にラッカーを重ね塗りする。




作業前の下準備

塗装を始める前に、ホイールをしっかりと下準備することが成功のカギです。ここを丁寧に行うかどうかで、仕上がりの美しさや塗装の持ちに大きな差が出ます。

サビ落としと足付けの方法

まずはホイールのサビや古い塗装を、サンドペーパーやサンディングスポンジで削り落とします。サビが残っていると、塗料がうまく密着せず剥がれやすくなります。足付け(細かい傷をつけて塗料を密着させる作業)も重要です。

失敗例:サビを完全に落とさず、そのまま塗装して数日で剥がれる。
回避策:目視で確認しながら丁寧に磨き、特にサビが深い部分は入念に処理する。

脱脂処理で油分を取り除く

磨いた後は、パーツクリーナーを使って表面の油分や汚れをしっかり除去します。油分が残っていると塗装が浮き上がり、仕上がりがムラになります。素材が鉄のため溶ける心配がないので、パーツクリーナーをぶっかけてウエスで拭きあげます。パーツクリーナーは強力な脱脂材として使えます。ウエスは惜しみなく使いましょう。ウエスの面をガンガン変えて、常に綺麗な面で拭くようにしていきます。

失敗例:水拭きだけで済ませ、乾燥後に塗料がはじかれる。
回避策:必ずパーツクリーナーとウエスを使用し、乾いた状態で塗装に入る。

マスキングのやり方

塗装作業で重要なのが、塗ってはいけない部分を守る「マスキング」です。ナット周りやタイヤ、エアバルブなどに塗料が付くと、見た目だけでなく安全面でも問題が出ることがあります。初心者でも簡単にできる方法を紹介します。

【超重要】ナット接触部を確実にカバーする

特にナットの接触部分は、ナットの締め付けに重要な役割を果たしているので絶対に塗らないようにしましょう。
昔サーキットで走っている時に、吹っ飛んだホイールに追いかけられたことがあります。ホイールが外れた原因は、ホイールを自家塗装をした際にナットの接触部分も一緒に塗ってしまい、ホイールとホイールナットが正しく接触しなかったためナットが緩んだそうです。サーキットだったので誰もケガしませんでしたが、公道だと間違いなく死傷事故に繋がります。

失敗例:テープの隙間から塗料が入り込み、ナット装着時に塗膜が剥がれる。
回避策:ナットの縁に沿ってピッタリ貼り、必要に応じて二重に重ねる。

タイヤやエアバルブを保護する方法

タイヤやエアバルブに塗料が付くと、見た目が汚れるだけでなく、バルブの操作性に支障が出ることがあります。ここもマスキングテープや養生シートで覆うことが大切です。

失敗例:新聞紙で代用し、風でずれて塗料がタイヤに付着。
回避策:専用の養生シートや厚手の紙を使い、固定テープでしっかり押さえる。

塗装の手順

塗装は工程ごとに丁寧に進めることが、初心者でもきれいに仕上げるコツです。ここではプライマー塗布から上塗りまで、順を追って解説します。

プライマーの塗布(下地作り)

プライマーは塗料をホイールにしっかり密着させる役割があります。薄く均一に吹き付け、説明書の乾燥時間を守りましょう。でえすが、今回使うラッカースプレーは鉄との相性が良いようなので、プライマーは不要かもしれません。

失敗例:プライマーを省略したり厚塗りしたりすると、塗装がすぐ剥がれる、あるいは表面がボコボコになる。
回避策:薄く2〜3回に分けて吹き付け、完全に乾燥させること。

ちなみに、今回用意したマルチミッチャクプライマーは乾燥時間が3時間とメチャクチャ長いです。塗ってから乾燥時間を確認したので愕然としました。

上塗りスプレー(色付け)

プライマーの乾燥後、上塗りのラッカースプレーでホイールに色を付けます。薄く何度も重ねることで、ムラなくきれいな仕上がりになります。

艶消しブラックを塗っていきます。艶ありでもよかったのですが艶消しだと塗装のタレれが目立ちません。また、ホイールキャップからチラ見えする部分を、光沢でギラギラさせたくなかったので、艶消しにしました。サーっと塗って30分ほど空けてまた塗る、という工程で3回ほど塗り重ねて作業が完了しました。

失敗例:一度に厚塗りするとタレやムラができる。
回避策:20〜30cm離して薄くスプレーし、重ね塗りで仕上げる。

乾燥時間の確認

塗装後は必ず乾燥時間を守ることが大切です。表面は数時間で触れるようになりますが、完全硬化には1週間程度かかります。

失敗例:乾燥不足で触ると指紋や跡が残る。
回避策:乾燥時間は焦らず、風通しの良い場所で静置する。

仕上げと完成チェック

塗装が終わったら、仕上げと確認作業を行うことで完成度を高めることができます。ここではムラや乾燥状態をチェックし、ホイール装着前の最終確認を紹介します。

ムラの確認と修正方法

塗装のムラは、遠目には目立たなくても近くで見ると不自然に見えることがあります。薄く重ね塗りした場合でも、光の当たり方でムラが分かることがあるため、十分にチェックしましょう。

失敗例:ムラに気づかず装着し、車全体の印象が悪くなる。
回避策:乾燥後に光に透かしてムラを確認し、必要であれば部分的に軽く吹き直す。

十分な乾燥時間の目安

既定の乾燥時間が経過した後でも、触ると跡がつきやすいです。表面は数時間で触れる場合もありますが、塗料の中の溶剤が完全に抜けて硬化するには、おおむね1週間程度かかります。

失敗例:乾燥不足でホイールを車に取り付け、塗装が剥がれたり指紋が残る。
回避策:最低でも24時間以上は乾燥させ、可能であれば1週間は装着を避ける。

DIY塗装を成功させるコツまとめ

鉄チンホイールのDIY塗装は、下準備や手順を守ることで初心者でも美しく仕上げられます。ここでは、作業全体を通して意識したいポイントと、失敗を防ぐコツをまとめました。

下地処理を丁寧に行う

塗装の仕上がりは、下地処理の丁寧さで決まります。サビ落としや足付け、脱脂をしっかり行うことで、塗料の密着性が高まり、剥がれにくくなります。

失敗例:下地処理を省略して塗装 → 数日で剥がれる。
回避策:目で確認しながら、磨き残しや油分がないか丁寧にチェックする。

薄く重ね塗りする

一度に厚く塗ると、タレやムラの原因になります。薄く吹き付けて乾燥させ、数回に分けて重ね塗りすることが重要です。

失敗例:一気に厚塗り → タレや塗膜の不均一。
回避策:距離を保って軽くスプレーし、数回に分けて重ねる。

焦らず乾燥時間を守る

塗装後すぐに触ったり装着すると、塗膜に跡がついたり剥がれの原因になります。

失敗例:早く終わらせたいあまり乾燥を待たずに取り付け → 塗装が傷む。
回避策:表面乾燥だけでなく、完全硬化まで十分に待つ(1週間程度が理想)。

作業環境を整える

風やホコリが多い場所で作業すると、塗料が飛散したり表面にゴミが混入します。屋外なら風よけを作り、室内なら換気を確保しましょう。

失敗例:風で塗料が流れる、ゴミが付着 → 仕上がりが汚れる。
回避策:段ボールやシートで簡易ブースを作る、風の少ない日を選ぶ。

完成

適当に作業した割に、思っていた以上に綺麗に塗ることが出来ました。
艶消し鉄チンホイールは、なんだか正体不明な怪しい雰囲気がして渋いっちゃ渋いのですが、ちょっと趣味じゃないのでホイールキャップの塗装完了までの我慢です。

使用した材料まとめ

鉄チンホイールのDIY塗装で使用した材料と道具をまとめました。これだけ揃えれば、初心者でもスムーズに作業が進められます。

必須アイテム

サンディングスポンジ



パーツクリーナー


マスキングテープ


プライマー



ラッカースプレー


ラッカースプレーは上に掲載しているカンペの物ではなく、コーナンのオリジナルブランド(PRO-ACT)の400ml缶を使いました。値段が安いのでお勧めです。1本で鉄チンホイール4本(上塗り3回)+ホイールキャップ4枚(下塗り2回)+自転車のハンドルバーを塗ることが出来ました。

あると便利なアイテム

  • 段ボールやブルーシート:簡易塗装ブース・床の養生用
  • 養生テープやクリップ:マスキングの固定に便利
  • 予備スプレー:薄塗りを繰り返すため余裕を持って準備

これらの材料を揃えて、下準備から塗装、乾燥まで順序通り作業すれば、初心者でも鉄チンホイールをきれいに塗装できます。

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