2024年8月に我が家の愛車としてやってきた初代アクア(NHP10型)のホイールキャップをDIYで塗装しました。これまでのオーナーがどのような保管をしていたかは分かりませんが、ホイールキャップの塗装が剥げていたり、ガリ傷が入っていたため気分を一新すべく塗装にチャレンジしてみました。
塗装前の状態
11年落ちくらいのアクアを入手して半年。純正の鉄チンからスタッドレスに交換する際に、ホイールキャップの変色が気になりました。4枚中1枚はまともなシルバーで、2枚は色あせたシルバー、1枚は塗装が薄くなって樹脂の色が見えてきている状態。これまでのオーナーがどんな状態で車両を保管していたのかは分かりませんが、日焼けして塗装が退色してしまっているようです。下の写真が一番マシな状態のホイールキャップです。

またホイールキャップから覗く鉄チンホイールも錆びや退色が目立ってきていて、みすぼらしい見た目になってしまっていました。
スタッドレスタイヤを履いている冬の間に、ホイールキャップと鉄チンホイールを塗り替えようと決心しました。とはいえ寒い時期に塗装はできないので、作業は4月下旬にしました。
準備するもの
ホイールキャップを塗装するにあたって、以下のものを準備しました。
- 耐水ペーパー(#600)
- サンディングスポンジ(#400)
- プライマースプレー
- ラッカースプレー
塗装の前の下地処理
ホイールキャップは樹脂製なのですが、樹脂はとにかく塗装が食いつきにくいです。塗装面をサンドペーパーで荒らすことで塗料が食いつきやすくします。これを足付けといいます。
最初は#600の耐水ペーパーでシコシコ磨いていたのですが、時間が掛かってしまい途中から飽きてしまったので、400番のサンディングスポンジに変えました。400番だと粗すぎとの指摘があるかもですが、ホイールキャップですし。ぱっと見で塗装でテカっと輝けば良いので問題ないでしょう。
脱脂処理
足付けの次は脱脂処理です。表面に油分があると塗料を弾いてしまうので、油分を綺麗に取り除く必要があります。クルマ系DIYの定番「シリコンオフ」という脱脂材を使うことが多いのです。しかしシリコンオフは、余るくせに値段がお高いのがネックです。というわけで今回は食器洗い洗剤で入念に洗うことで、脱脂処理としました。
プライマーの塗装
下地処理のパートで樹脂は塗料が食いつきにくいと書きました。樹脂の上に塗装を塗りやすくするため、下地となる塗料を(プライマー)を塗っていきます。クルマ系DIYだとミッチャクロンという定番プライマーを使うことが多いようですが、これも余るくせにお値段がめちゃくちゃ高いです。
ということで、今回はニッペのマルチミッチャクプライマーという製品を用意しました。マルチミッチャクプライマーがイマイチなところは、乾燥時間が長いことです。夏場で3時間かかります。ミッチャクロンと比べてお値段は約1/2ですが、この待ち時間を考えるとミッチャクロンの方が良いかもしれません。
サーっとプライマーを塗装したところ、樹脂のひび割れが発生しました。また脱脂処理が足りなかったのかプライマーが弾いてしまっている場所もあります。


うーん、プライマーと素材が合っていないのかもですが、気にしても仕方ないので作業を進めます。
下色を塗る
純正っぽくシルバーに仕上げるのですが、シルバーの下にブラックを塗装します。このブラックは鉄チンホイールを塗装した余りです。明るい色の上にシルバーの塗ると、のっぺりとした仕上がりになるのですが、下地に黒を塗ると角度が変わる部分が黒っぽくなるため、陰影がハッキリする効果があります。これで少し高級感が増します。
上色を塗る
今回メインのシルバーを塗ります。下に黒を塗っているので5回くらい塗り重ねないと、うっすらと黒が透けて見えてきます。かといって厚くしすぎると、下色が透けずに陰影感がなくなってしまうので、加減が難しいです。
プライマーが弾いてしまっていた個所は色を塗り重ねても弾いたままですが、厚塗りして強引に隠します。


クリアーを塗る
最後は表面保護と艶出しのため透明の塗料を塗ります。乾燥時間は30分ですが、完全に溶剤が抜けきるまでは1週間くらいかかるはずです。とはいえ待てないので2~3日くらい空けて、車に取り付けます。
完成


へたくそな素人塗装という仕上がりですが、車両に取り付けてしまうと、純正と何ら変わらない感じです。逆に思いっきり失敗した箇所も大して目立ちません。正直いって塗装して良かったか悪かったか微妙です。シルバーの塗料はもう1本用意しておいて、6回塗りくらいしておけばよかったかなーと思いました。
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