XenAppサーバーでLync2010の自動起動を停止する

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公開デスクトップとして利用しているXenAppサーバーにMicrosoft Lync2010をインストールしたところ、ユーザーがログオンした時にLyncが自動的に立ち上がる様になりました。Lyncを良く使うユーザーはこれで良いのですが、使用しないユーザーには良い迷惑です。と言う事で自動起動を無効化します。

Lyncの自動起動を無効化する

個人毎の設定

Lync-オプション の[個人]に「Windowsにログオンする時に自動的にLyncを起動する」という項目があるので、このチェックボックスを外すとLyncの自動起動が無効化されます。しかしコレはユーザー個人毎の設定で、全てのユーザーには適用されません。XenAppの様な利用環境では全てのユーザーに設定を依頼する事は出来ないので、管理者側で強制的に設定変更する必要があります。

サーバー全体でLync自動起動を無効化

サーバー全体に行き渡らせる為には、レジストリで以下の値を空にします(エントリの削除では無いのでご注意)。
HKLM\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run にある「Communicator」 の値を空にします。
Wow6432Nodeが示すようにこれは64Bit OSの場合のエントリです。32bitの場合は適宜変更してください。

コマンドの場合は以下の通りです。
reg add HKLM\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run /v Communicator /t REG_SZ /d “” /f

これで自動起動が無効になりました。逆に個人毎の「Windowsにログオンする時に自動的にLyncを起動する」は完全に機能を失いますので、自動起動したい人はスタートアップに登録する必要があります。これは個人毎に設定が可能です。

しかしLync起動時に何故か初期セットアップが実行されてしまう場合があり、その際に上記の値がデフォルトに書き変わってしまいます。
今のところ上記コマンドを定期的に実行する様にタスクに登録する事で対処しています。

その他のレジストリ

アドレス帳の強制更新

Lync起動時にアドレス帳が更新されない問題があります。通常の端末ではローカルディスクに前回取得したアドレス帳がキャッシュされていますが、XenAppの様に移動ユーザープロファイルが実装されている場合はアドレス帳の再取得が必要です。
しかしアクセス負荷を分散する為かデフォルトではランダムなタイミングでアドレス帳を更新するようになっています。
以下のレジストリは遅延更新を無効化するもので、Lync起動と同時にアドレス帳が更新されます。
HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Communicatorに “GalDownloadInitialDelay” をDWORD:0で作成。

起動時の画面を無効化

Lync起動時に表示される”ようこそ”的な画面を無効化します。
HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Communicatorに”FirstRunLaunchMode”をDWORD:1で作成。

 

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