SHIMANO WH-R501のハブを分解清掃してみる

DIY

 ホイールを綺麗に洗浄ししましたが、軸の回転が渋いので油脂切れを疑い分解点検してみました。

シマノのハブをバラすには専用工具が必要

 まずハブをバラす為に15mmのスパナが必要です。二面幅が15mmというナットはJISで規格されていないため、普通の工具では見かけないサイズです。しかもハブに使われているナットは薄いため、工具も薄くないといと、ナットを掴むことが出来ません。そんな都合の良い工具を100均で手に入れるぞーと思いダイソーで探してきたのでコレです。
IMG_4710
薄いし様々なサイズのナットが回せる便利工具です。今回はこれとモンキーレンチを使ってハブを分解します。

やっぱり専用工具が必要でした

 早速15mmのナットにダイソーで買って来た工具を掛けようとした時に、自分がエラい過ちを犯している事に気が付いたのです。ダイソーで買った薄型スパナには15mmが無い。薄い工具ばかりに気を取られて、サイズの事をすっかり忘れていました。「いろんなサイズがあるから大丈夫!」と思い込んでましたね。

 愕然としている時に、子供の自転車に添付されていた簡易ペダルレンチがあることを思い出したのです。早速工具箱を漁って見つけた簡易工具のサイズを確認したら15mmでした。(まぁペダルレンチなので当たりまえなのですが・・・)そんなワケで工具問題は解決しました。
IMG_4711

簡易工具はあくまで簡易工具なので、何度か使用すると曲がってしまい使用することが出来なくなります。素直に専用工具を用意することをお勧めします。

サクサクと分解

 ハブにはグリスがべっとり塗られていて、手が汚れまくるので写真は殆ど撮っていません。結果から言うと油脂切れなし、傷もなし、ごみも噛んでいませんでした。
IMG_4712
 回転が渋いのは単に玉当たりがキツいだけでした。唯一気になる点はフリー側のグリスが茶色く変色していたことですが、これは汚れたチェーン油が雨などで流れてハブ内に入り込んだ物と思われます。
 古いグリースを除去して新たにホームセンターで買って来た、AZのジャバラチューブ入りリチウムグリースを充填して組み上げました。玉当たりはゴリゴリにならない程度にナットを手締めして、玉に当たるところでロックナットを締め込みました。結果、動きはヌルヌル。ちょっと緩すぎなので荷重が掛かった時に心配です。
IMG_4713
リチウムグリースは大抵どこにでも使えるので、ひとつ持っていると便利です。ホームセンターでは100円台で購入できるはず。自転車専用品はもっと高価ですが、性能的には大差ないと思います。

ついでにチェーンも清掃

 今までチェーン洗浄機を使ってチェーン清掃をしていますが、コマ内部に残った汚れが浮いてきて直ぐに真っ黒になってしまう状況でした。今回は思い切って一度チェーンを切って取り外し、本格的に洗ってみることにしました。

 切ったチェーンをペットボトルに放り込み5-5-6を噴射。ペットボトルの底に少量の5-5-6が溜まったところでペットボトルを振りまくるとチェーンの汚れが溶け出します。水と中性洗剤で溶け出た汚れを洗い流しつつ5-5-6を入れ替えることを何度かやってると綺麗になってきます。
 後は中性洗剤をぶっかけ歯ブラシでコシコシ擦って固着した汚れを取り除きます。すると綺麗な輝きを取り戻しました。

 ちなみに、自動車界隈の人が良く使う、サンエスのメタルクリーンやK-1で洗浄すると、チェーンの汚れがめちゃくちゃ綺麗に落ちます。なぜか自転車界隈にはあまり知られてい様子。

 一袋で10L以上の洗浄剤が作れるので、お財布にも優しいです。メカ用に濃度を濃く、洗車用に濃度を薄く・・・など自分で調整できます。自動車の洗車やキッチンの掃除にも使えます。(マジッ〇リンとか比較にならないくらい油汚れに効きますよ)

自転車界隈では、バイクのエアクリ洗浄に使うフィルタークリーナーを流用するの流行っているようですが、扱いにくいしコスト的にもイマイチかなーと思います。

プーリーもやり直し

 プーリーは先日分解した際にグリスが無かったため、ピンチヒッターとしてラジコン用のセラミックグリスを塗布していました。再度分解して確認したところ、やはり油膜切れを起こしたらしくプーリーを挟むワッシャーの摺動面にかなり擦った跡がありました。今回はちゃんとリチウムグリスに入れ替えました。

変速性能が悪くなった

 出来上がったらサクサクと組み立てて翌日に試乗してみました。するとどうでしょう、リアの変速性能がガタ落ちです。というか歯飛びしてしまって全然快適に走れません。走りながらワイヤーのテンションを確認したりしましたがダメ。
 よく確認するとローとハイの位置がズレている模様です。キツキツに締まってた玉当たりを少し広げた為にスプロケの位置が微妙にずれたのでしょう。玉当たり調整で出来るズレは1mm未満だと思うのですが、それだけで変速が決まらないほどということはハブの組み付けに問題が有るのかも・・・・次回はディレイラーの調整です。

ディレイラーを調整して改善した

上で「ズレは1mm未満だと思うのですが、それだけで変速が決まらないほど」と書きましたが失礼しました。1mmも狂ったら変速出来ないですね。今回ちゃんとディレイラーの調整をしましたが、めちゃくちシビアでした。
ディレイラー調整後は快適に変速できていますし、チェーン清掃とハブ清掃が効いたのか走りも軽くなったような気がします。

コメント

  1. 匿名 より:

    この手のベアリングというのは与圧しないといけないのです。ヌルヌルという感触の玉押し調整では、荷重を受けたときに芯ズレを起こします。また、磨耗の原因にもなります。

    • 充電完了 より:

      コメント有難うございます。
      やっぱりそうですよね・・・
      与圧を掛ける必要性は機械の知識として知ってはいるのですが、世間的には無負荷時の回転性能が語られるので自転車では無視できるのかと思いました。
      今回ホイールをフルクラムの物に替えましたが、無負荷時に関しては私の組んだR501の方がずっと回ります。ですが乗って走ると、惰性で進むのはフルクラム・・・リムの真円度や剛性によっても変わると思います。
      次にR501をメンテする時には気を付けたいと思います。

タイトルとURLをコピーしました