初代アクア(NHP10)はLEDヘッドライトに交換するべき?純正ハロゲンとの明るさ比較レビュー

クルマ
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2024年8月に我が家の愛車としてやってきた初代アクア(NHP10型)のヘッドライトを、純正のハロゲンバルブからAUXITOというメーカーのLEDバルブに交換したのでレビューします。

初代アクアの純正ハロゲンヘッドライトが抱える課題

 2024年8月、我が家の愛車として初代アクアがやってきました。中古車市場でも人気の高い初代アクア(NHP10型)ですが、オーナーの多くが不満に感じているのが「ヘッドライトの暗さ」です。私自身、車検まで乗れれば良いという考えのもと、大して弄らず維持するつもりでしたが、純正のヘッドライトが暗くて不満に感じたため、LEDバルブに交換することにしました。

なぜ純正は暗い?

初代アクアに標準装備されているヘッドライトは、一般的に「ハロゲンバルブ」と呼ばれるタイプです。このハロゲンバルブは構造がシンプルでコストが安いため、多くの車種で採用されています。しかし、フィラメントを高温にすることで発光する構造で、白熱電球と同じ原理で光を放ちます。この光は黄色みがかっており、LEDやHIDに比べてどうしても光量が劣ります。

特に夜間の雨天時や、街灯が少ない道路を走行する際には、光が路面を十分に照らしきれず、歩行者や障害物の発見が遅れることがあります。また、ハロゲンランプ特有の黄色い光は、視界をクリアに保つことが難しく、目が疲れやすいと感じる方も少なくありません。安全な夜間運転を確保するためにも、光量や色温度に優れたLEDへの交換は有効な手段と言えます。

初代アクアのヘッドライトバルブをLEDに交換する

 昔ならHID化一択でしたが、最近ではLEDバルブへの交換だけで十分に明るい視界が確保できるようになっています。早速Amazonで良さげな製品を見つけて購入しました。LEDヘッドライトバルブは既にコモディティー化しており、安価な製品が多く出回っています。その中から比較的信頼性が高そうなAUXITOというメーカーのものを選びました。

AUXITOのLEDバルブの選択

AUXITOのLEDバルブは、3種類の仕様が販売されているようです。
 ・ファンレス消費電力26W (型式:M6)
 ・ファンあり消費電力26W (型式:M3)
 ・ファンあり消費電力31W (型式:M3S)
私は真ん中の、ファンあり26Wのもの(M3 H11)を選択しました。

 ちなみに、中国の通販サイトのAliexpressにはAUXITOの公式ストアがあり、そこでは60W表記のLEDバルブも売っていました。60Wタイプ(Amzon表記で54W相当?)のLEDバルブはAmazonでは売っていません。明るすぎることが原因か何らかの規制かは分かりませんが、日本では発売できないのでしょう。ちなみに60Wタイプのレビューは、この記事の後半に記載しています。

LEDバルブの取り付けと比較

バルブの比較 

 AUXITOのH11LEDバルブ(写真左)と純正のH11ハロゲンバルブ(写真右)を並べて比較してみます。ベース部分には冷却ファンがついているためLEDのほうが一回り大きく見えますが、バルブ部分はLEDとハロゲンで同じサイズです。多くの車種で問題なく取り付けられるでしょう。

 発光体の位置はLEDとハロゲンで同一です。LEDチップの大きさが極小なので、ハロゲンのフィラメントとほぼ同じくらいの大きさです。LEDの場合チップの面積を大きくすることで光量を増やすことができますが、面積が大きくなると光軸やカットラインがズレる要因となります。チップの面積がフィラメントとほぼ同じということから、光軸やカットラインのズレは気にしなくても良さそうです。

色温度の変化

 運転席側だけLEDに交換して、写真を撮ってみました。左側(運転席側)は青白く写っていますが、人の目には白く見えます。スペック上では色温度は6500Kだそうです。これ以上に色温度が上がると視認性が悪くなるので、これくらいの白さが限界だと思います。運転席側のLEDに対して、助手席側の純正のハロゲンバルブは電球色です。暗くなければ電球色くらいの色温度が、私は好みなんですけどね。

 冷却ファンは12,000rpmだそうで(ホンマかいな?)少し高めの動作音がしますが、普通にエンジン音などで搔き消されるので気になりません。

配光のレビュー

 AUXITO M3 H11 LEDバルブに交換して4か月使ってみました。まずは運転席から見た写真です。

 ハロゲンバルブと比較して、配光のムラは気になりますが、明るくなった上に色が白色になったので、かなり見やすくなりました。カットラインは綺麗に出ているので、対向車に迷惑になることや車検に引っかかることは無さそうです。ですが、そんなことより気になることが・・・次の写真をご覧ください。

 写真ではイマイチ伝わらないので、光が足りないと感じる部分を黄色で色付けしてみました。真ん中の2か所は配光ムラの部分ですが、慣れれば大して気になりません。問題は左右両端の部分です。

右側はAピラーにほぼ被るので、暗い部分はあまり気にならないです。暗い交差点の右折でも、散光によって運転席側の窓から道路が見えるので何とかなります。

これに対して左側はほぼ見えません。散光で辛うじて見えるのですが、街灯のない交差点での左折や、きつい左カーブではほとんど先が見えません。LEDバルブの特性なのか、プロジェクターの特性なのかは分かりませんが、これはちょっと厄介です。対策としてフォグランプを追加するかどうか、迷っています。

AUXITOの60Wタイプ(M5S)も買ってみた

 3か月ほど26WタイプのLEDバルブを使用してみましたが、暗い故の見えにくさ(加齢による暗所での乱視)が気になっていたので、もう少し明るい60WタイプのLEDバルブをAliexpressで買ってみました。

LEDチップは片面6チップです。

冷却ファンはケースの中に設置されています。M3はファン丸見えの設計でした。

AUXITOの60Wタイプ(M5S)の配光

 26WタイプのM3と比較して、60WタイプのM5Sはかなり明るさが増したため、配光ムラが気にならなくなりました。写真でも一目瞭然です。また、明るくなったことで、乱視が低減して視認性がよくなりました。ただし、雨天や降雪時には光が拡散したり、反射したりするので、逆に運転しにくくなりそうです。また対向車線の運転手の迷惑にならないように、レベリングを少し低めに設定するなど工夫も必要です。

 実は今回、注文をミスってHB3バルブを購入してしまい、後からH11バルブを追加購入しました。幸いなことに、初代アクア(NHP10)のハイビームはHB3バルブなので、ハイビーム側もLEDに変えてしまいました。60W LEDのハイビームは無敵ですが、もし対向車が見てしまうと眩惑必至なので気を付けないといけません。

まとめ

今回の検証を通して、初代アクアの純正ハロゲンヘッドライトをLEDに交換するメリットは非常に大きいことが分かりました。特に、筆者が最終的に選んだ60WのAUXITO製LEDバルブは、26Wモデルの配光ムラといった課題をクリアし、夜間運転の視認性を劇的に向上させてくれました。

もちろん、LEDバルブへの交換は明るさだけでなく、見た目のシャープさや、消費電力の低減といったメリットもあります。夜間の運転に不安を感じているアクアオーナーの方は、この機会にヘッドライトのLED化を検討してみてはいかがでしょうか。愛車が生まれ変わったかのような、安全で快適なドライブを楽しめるはずです。

今回紹介したAUXITOのLEDバルブ

26Wタイプ(M3)

60Wタイプ(M5S)※日本未発売

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