ホイールキャップを初心者でもDIY塗装!失敗しない手順とコツを解説

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車を長く乗っていると、意外と気になるのがホイールキャップの劣化です。紫外線や雨にさらされて、色あせたり塗装が剥がれたりすると、せっかくの愛車も古ぼけた印象になってしまいます。新品に交換する方法もありますが、費用は1枚数千円からと意外と高額です。そこでおすすめなのが「DIY塗装」です。道具さえ揃えれば初心者でも挑戦でき、数千円で車の見た目をリフレッシュできます。今回は実際にアクア(NHP10型)のホイールキャップを自家塗装した手順を、初心者がつまずきやすいポイントと回避策を交えて紹介します。

ホイールキャップを塗装するメリット

ホイールキャップを塗装する最大の魅力は、初心者でも挑戦できる手軽さにあります。必要な道具を揃えて順を追って作業すれば、誰でも愛車の足元を蘇らせることが可能です。しかも新品購入より安く済み、自分好みの色に仕上げられる楽しみも味わえます。

  • 車全体の印象が若返る
    ホイールは目立つ部分なので、きれいになると見た目が一気に変わります。
    おしゃれは足元から。
  • 費用を抑えられる
    新品購入より安く、数千円で4枚塗装可能です。
  • 好みの色にカスタムできる
    純正っぽいシルバー以外にブラックやガンメタなど、個性を出すことも可能です。
  • DIYの達成感
    作業を終えた後の充実感は格別です。

準備するもの(初心者向け必須リスト)

必須アイテム

道具はホームセンターやネット通販で手軽に揃います。初心者ほど「余分に買っておく」ことが安心材料になります。

必須アイテム

  • サンディングスポンジ(#400程度)
  • 耐水ペーパー(#600前後)
  • 脱脂材(シリコンオフ or 食器用洗剤)
  • プライマー(ミッチャクロンやマルチミッチャクプライマー)
  • スプレー塗料(ブラック+シルバー)
  • 透明クリアースプレー
  • マスク・手袋

あると便利なもの

  • 段ボール箱(簡易塗装ブース)
  • ブルーシート(床の養生用)
  • 養生テープ(塗りたくない部分の保護)

作業前の準備と環境づくり

塗装は「下準備で8割決まる」といっても過言ではありません。しっかりと環境を整えれば、初心者でも安心して作業を進められます。ここでは、塗装前に確認しておきたい準備のポイントを紹介します。

  • 天候・気温
    20℃前後、湿度が低く風の弱い日が理想。寒い日や雨の日は失敗の原因になります。
  • 作業スペース
    屋外なら風よけに段ボールを使い、室内なら必ず換気を確保しましょう。
  • ホイールキャップの洗浄と脱脂
    食器用洗剤でしっかり汚れを落として、完全に乾かしてから作業を始める様にしましょう。
    シリコンオフ等で完全に脱脂するようにしましょう。

DIY塗装の手順と失敗回避ポイント

① 足付け(研磨)

サンディングスポンジや耐水ペーパーでホイールキャップ表面を削り、塗料が密着しやすい状態にします。これを足付けといいます。ホイールキャップは樹脂製なのですが、一般的に樹脂は塗装しにくい素材です。光沢(ツルツルの表面)が残っていると塗装が食いつかずはがれやすいため、全体をマットな質感にするのが目安です。

最初は#600の耐水ペーパーで足付けしていたのですが、思ったように作業が進まず、途中で飽きてしまいました。そこで、400番のサンディングスポンジに変え作業を進めました。400番だと粗すぎとの指摘があるかもですが、みるみる削れるので楽しいです。

初心者の失敗例:研磨が甘く、塗装後に剥がれてしまう。
回避策:表面の「テカリ」がなくなるまで丁寧にこする。特にエッジ部分は念入りに。

② 脱脂

足付けの次は脱脂処理です。表面に油分があると塗料を弾いてしまうので、油分を綺麗に取り除く必要があります。クルマ系DIYの定番だと「シリコンオフ」という脱脂材を使うことが多いです。しかしシリコンオフは少量しか使わないのに、値段がお高いのがネックです。というわけで今回は食器洗い洗剤で入念に洗うことで、脱脂処理としました。がこれが失敗の一因でした。

初心者の失敗例:脱脂不足で「ハジキ」が出て、塗料がのらない。
回避策:入念に脱脂する。水で洗った場合は水分を拭き取り乾燥させる。

③ プライマー塗装

下地処理のパートで樹脂は塗料が食いつきにくいと書きました。樹脂の上に塗装を塗りやすくするため、下地となる塗料を(プライマー)を塗っていきます。クルマ系DIYだとミッチャクロンという定番プライマーを使うことが多いようですが、シリコンオフと同じく使うのは少量なのにお値段が高いです。

ということで、今回はニッペのマルチミッチャクプライマーという製品を用意しました。マルチミッチャクプライマーのイマイチなところは、ミッチャクロンと比較して乾燥時間が長いことです。夏場で3時間かかります。ミッチャクロンと比べてお値段は約1/2ですが、待ち時間は6倍です。待ち時間を考えるとミッチャクロンの方が良いかもしれません。

初心者の失敗例:厚く塗って乾燥不良 → 塗装面が割れる。
回避策:必ず「薄く2~3回」に分けて吹き付ける。乾燥時間は焦らず守る。


サっとプライマーを塗装したところ、樹脂のひび割れが発生しました。また脱脂処理が足りなかったのかプライマーが弾いてしまっている場所もあります。

プライマーと素材が合っていないのかもですが、気にしても仕方ないので作業を進めます。

④ 下色(ブラック)塗装

純正っぽくシルバーに仕上げますが、シルバーを塗る前にブラックを塗装します。軽く全体を覆う程度でOKです。下地に黒を塗るとシルバーを塗り重ねたときに立体感が出て少し高級感が増します。プライマーに直接シルバーを塗った場合は、純正っぽい仕上がりになります。ちなみに、下地のブラックは鉄チンホイールを塗装した際の余りです。

初心者の失敗例:一度に濃く吹き付け、ムラや垂れができる。
回避策:20~30cm離してスプレーし、1回ではなく複数回に分けて塗る。

⑤ 本色(シルバー)塗装

メインのカラーを塗ります。薄く吹き付けては乾燥させ、塗り重ねるのが理想です。下に黒を塗っているので5回くらい塗り重ねないと、うっすらと黒が透けて見えてきます。かといって厚くしすぎると、下色が透けずに陰影感がなくなってしまうので、加減が難しかったです。

初心者の失敗例:塗料が足りずムラになる/焦って厚塗りして垂れる。
回避策:塗料は余分に用意し、必ず「薄塗り+乾燥」を繰り返す。

プライマーが弾いてしまっていた個所は色を塗り重ねても弾いたままでした。本色を厚塗りして強引に隠していきます・・・があまり上手くいきませんでした。

⑥ クリアー塗装

最後は表面保護と艶出しのため透明の塗料を塗ります。標準の乾燥時間は30分ですが、完全に溶剤が抜けきって硬化するのは1週間くらいかかります。

初心者の失敗例:乾燥を待たずに装着し、指紋や跡が残る。
回避策:表面乾燥は数時間ですが、完全硬化は1週間。可能なら丸1日以上は触らずに放置する。

完成後の仕上がりと注意点

遠目には純正品のような仕上がりになりますが、近くで見ると多少の粗は残ります。ですが、車に装着してしまえばほとんど目立ちません。逆に思いっきり失敗した箇所も大して目立たないので、失敗を気にせずチャレンジできるDIYとも言えます。シルバーの塗料をもう1本用意しておいて、6回塗りくらいしておけば、塗装のハジキを誤魔化せたかも・・・と思いました。

ちなみに・・・塗装前の状態

4枚中1枚はまともなシルバーで、2枚は色あせたシルバー、1枚は塗装が薄くなって樹脂の色が見えてきている状態でした。これまでのオーナーがどんな状態で車両を保管していたのかは分かりませんが、日焼けして塗装が退色してしまっているようです。下の写真が一番マシな状態のホイールキャップです。

これが一番マシなホイールキャップです。

DIY塗装を成功させるコツまとめ

一見むずかしそうに感じるホイールキャップの塗装も、いくつかのコツさえつかめば初心者でも十分に成功できます。最後に、仕上がりをワンランクアップさせるためのポイントを紹介します。

  • 天候と気温を選ぶ(春~初夏がベスト)
  • 足付け・脱脂をしっかり丁寧に
  • 薄く重ね塗りしてムラを防ぐ
  • 乾燥時間を守ることで耐久性アップ
  • 初めは失敗してもOK、経験が次に生きる

まとめ

ホイールキャップのDIY塗装は、初心者でも挑戦しやすいカスタム方法です。新品を買うより安く、愛車の印象を大きく変えられます。大切なのは「下処理」「薄塗り」「乾燥」の3つ。失敗例と回避策を意識すれば、誰でもきれいに仕上げられるはずです。コストを抑えつつ車をリフレッシュしたい方は、ぜひチャレンジしてみてください。

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