Tiagra RD-4601をビッグプーリー化してみた

自転車
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ロードバイク向け10速コンポのTiagra 4600シリーズに、L-Twooというメーカーのビッグプーリーを取り付けてみました。Tiagra 4600は2011年にリリースされ、今年で12年が経過した製品です。こんな時代遅れの10速コンポをビッグプーリー化して何の意味があるのか!? 否!趣味に意味など不要、と思っていたのですが、思っていた以上に効果がありました。

コンポは変えたいけど、10速には困ってない

 私は、BH Prismaを購入したときにセットされていた、Tiagra 4600をずっと愛用しています。Tiagra 4600は10速コンポなのですが、10速であることは何ら困ってはいません。しかし、STIが少し大きく、ブレーキレーバーの支点位置がイマイチなため、ブレーキが握り辛い点がどうにも気に入りません。ブレーキが握りにくいことで、ロングライドや下り坂が多い箇所だと、腕がパンパンになってしまうことがあります。
 コンポを変えるにしても、次の世代のTiagra 4700は、4600シリーズとの互換性が悪くディレイラーも交換する必要が出てきますし、それならいっそ105に変えて11速化しようとしても高価だし、ということで、今もTiagra 4600を使い続けています。ブレーキで困ってるけど、10速には困ってないので、コンポを入れ替えるほどでもないという悶々とした状態が続いていて、大したカスタムもできていません。何かカスタムしたいよね・・・

ビッグプーリー化すれば良いじゃない

 何かカスタムしたかったので、ビッグプーリー化してみることにしました。プーリーの径を大きくすることで、チェーンの折り曲げ角度を緩くして、摺動抵抗を減らすことが出来るようです。正直いって、ビッグプーリー化による抵抗減なんて、体感できない様な誤差だろうと思ってます。また、ブレーキの問題は何ら解決しませんが、カスタムしたいのが動機なので、とりあえずやってみます。抵抗削減なんて二の次なんですわ。
 あと、私が使っているディレイラーはショートゲージなのですが、ビッグプーリー化でゲージ長が伸びるので、今よりも大きなスプロケが使えるようになるはずです。体重増加と体力低下の合わせ技で、今の28Tですら坂がキツイので、32Tくらいまでサイズアップして楽に坂を登ることが出来る様にしたいです。

安物のビッグプーリーを探してきた

 ビッグプーリーって、競技指向の人が僅かなアドバンテージを目的に導入するパーツなので、基本的にめちゃくちゃ高価なパーツです。”とりあえずやってみたい”で買える値段じゃない。ところがどっこい、中華パーツだとセラミックベアリング搭載のビッグプーリーが、3,000円くらいで買えてしまいます。中華カーボンパーツは、総じて値段が安いので非常に助かります。しかし、安物買いの銭失い的なオチになる可能性は否めません。

 今回Aliexpressで購入したのは、L-Twooというメーカーのビッグプーリーです。5800という型番通り、105 5800向けの製品ですが、5800のケージはTiagra 4600や4700と同形状のため、流用が可能です。この型式のほかにも、6800シリーズや、最近のR7000、R8000、R9000に適合する製品もあります。

L-TwooビッグプーリーとRD-4601の比較画像

ケージのデカさが子供と大人くらい違いますね。ここまで巨大だとは思ってませんでした。これならRD-4601 GSの代わりとして、32Tスプロケをぶち込んでも問題無さそうです。

ディレイラー本体に差し込む部分。見た目判断ですが、互換性は問題無さそうですね。

純正の裏側はすこぶる貧弱な感じなので、カーボン化によりかなり高級感が出ること間違いなしです。安価ですが満足感は高いです。ケージの素材は、純正が鋼板の打ち抜きに対して、L-Twooは厚みのあるカーボン素材なので、剛性感がめちゃくちゃ高いです。

プーリーはアルミ製の様です。

セラミックベアリングが入っていました。このベアリング、めちゃくちゃ回転が軽いです。動画を撮ってみました。

ディレイラー本体にセットしました。本体は10年以上使っているので、キズまみれですね。

インプレッション

 早速バイクにセッティングしました。ディレイラー本体は変わらないので、調整の手間は今までと変わりません。プーリーの大径化により、チェーンは2コマくらい伸ばしたほうが良さそうです。今回は、替えのチェーンを持ってないのと、後から32Tスプロケを入れる予定なので、とりあえず今までと同じチェーン長でテストしました。純正と同じチェーン長だと、さすがにアウター×ローはパツパツですが、割と普通に動きました。

 走り出してすぐにペダルの軽さを実感しました。実は同時にタイヤを変えたので、タイヤによる転がり抵抗の低減を疑いました。しかし、ラチェットが掛からないようにペダルを回した際に、今までよりもペダルが軽いことや、チェーンの駆動音が小さくなったことから、ビッグプーリー化によって抵抗が減ったものと思います。私の感覚だけで語っているので、ブラシーボ効果は排除できませんが、かなり軽く漕げる様になった印象はありますね。

 変速に影響があるパーツを社外品に変えたことにより、変速しにくくなるかなという懸念を持っていましたが、特に問題はありませんでした。むしろケージの剛性が高くなったからか、以前よりも変速の反応が良くなった様に感じます。

 プーリーの径がデカくなったくらいで、大した差はないだろうとタカを括っていましたが、良い意味で裏切られたと感じました。ただし、これがロングライドでどんな良い影響を与えるかは良くわかりません。

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