スクロールホイールだけじゃない!Logicool G703で起きるチャタリングをマイクロスイッチで修理する方法

DIY
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

Logicool G703を使っていて「クリックが勝手に反応する」「ダブルクリックになる」といった症状に悩んでいませんか? これは多くのユーザーが経験するチャタリング現象です。本記事では、その原因と修理方法を解説し、マイクロスイッチ交換による具体的な対処手順を紹介します。
スクロールホイールセンサーの交換修理の記事はこちらです

G703の左クリックでチャタリングが発生する

前回の記事でLogicool G703のロータリーエンコーダーを交換した後、しばらく調子よく使用できていました。しかし数週間ほど経過し、左クリックを押した際に、ダブルクリックしてないのにファイルを開いたり、アプリケーションを実行したりするので、なんか操作ミスってるなー、と思い始めました。

自分が無意識にダブルクリックしているのかもと思い、気を付けて様子を観察していたら、明らかに1クリックしかしていないのに、ファイルが開いたり、プログラムが起動したりする挙動が増えてきました。俗にいうチャタリングという動作です。

Logicool G703を使用していると「クリックしていないのに反応する」「1回の操作でダブルクリックになる」といった不具合が出ることがあります。これがいわゆるチャタリングです。主な原因は、内部のマイクロスイッチの摩耗や劣化で、長期間の使用や高頻度のクリックで起こりやすくなります。特に左クリックに多く見られ、ゲームや作業に支障をきたす厄介な症状です。

チャタリング修理の方法は?【3つの選択肢】

Logicool G703のチャタリングを直す方法は大きく3つあります。
まず、保証期間内であればメーカー修理を利用するのが最も安心です。次に、保証が切れている場合は修理業者に依頼する方法がありますが、費用は数千円から1万円程度かかることが多いです。そして3つ目が、自分でマイクロスイッチを交換する方法。費用を抑えられる一方、はんだ作業など一定のスキルが必要です。状況に応じて最適な方法を選びましょう。

マイクロスイッチ交換に必要なもの

Logicool G703のチャタリングを自分で修理するには、いくつかの工具と部品が必要です。まずは分解用の精密プラスドライバー、そしてマイクロスイッチを基板から外すためのはんだごてと吸い取り線が必須です。あわせてピンセットがあると作業がスムーズになります。事前に必要な道具を揃えることで、修理を安全かつ効率的に進められます。
新しく取り付ける交換用マイクロスイッチは、耐久性のある定番モデルを選ぶと安心です。また、マウスを分解するときに、ソールを剥がすのでソールも一緒に買っておきましょう。





G703の分解とマイクロスイッチ交換手順

Logicool G703を分解してマイクロスイッチを交換する手順は次の通りです。

まず、マウス裏面のソールを剥がして、ねじ(赤丸の箇所)を外し、カバーを慎重に開けます。

フタ側のねじを5本外します。するとLogicoolロゴの部分の外装が外れます。

赤丸の4箇所のネジを外します。
クリック部分が取り外せるようになります。

クリック部分が外れると、マイクロスイッチ基盤が現れます。赤丸のネジを外して、スイッチのサポート部品を取り外します。(写真はスイッチ交換後です)

ここまで来たら、はんだごての作業です。故障したマイクロスイッチをはんだごてで外します。続いて、新しいスイッチを基板に正しくセットし、はんだ付けを行います。

ロータリーエンコーダーを交換した際は、ロータリーエンコーダーの金属部品に熱を奪われ、なかなか古いハンダの除去が出来ませんでした。しかし、マイクロスイッチは樹脂部品のためか、簡単に古いハンダが解けてハンダ吸い取り線への溶け込みも早かったです。最後に元の手順で組み立て直せば完了です。はんだ作業では熱をかけすぎないことや、スイッチを確実に固定することがポイントです。

修理後の確認とチャタリング解消チェック

マイクロスイッチ交換が完了したら、必ず動作確認を行いましょう。まずPCに接続し、左クリックが正常に反応するかをテストします。1回のクリックで正しく反応するか、連続クリック時に誤作動がないかを確認することが大切です。もしチャタリングが解消されない場合は、はんだ付けの不具合やスイッチの取り付けミスが考えられます。その場合は再度分解して確認するか、専門業者に依頼するのが安心です。

修理が難しい場合の代替案

はんだ付け作業に自信がない場合や、分解中にトラブルが起きた場合は、無理をせず他の方法を検討しましょう。修理業者に依頼すれば、数千円から1万円程度でプロの手による確実な修理が受けられます。また、チャタリングの再発を防ぐために新しいマウスへ買い替えるのも選択肢のひとつです。G703hは今でも新品で購入することが出来ますし、PRO X SUPERLIGHT 2といった上位モデルにアップグレードしたほうが、性能や耐久性が向上しており長期的な安心感があります。


まとめ

Logicool G703で発生するチャタリングは、マイクロスイッチの摩耗が主な原因ですが、自分で交換することで修理が可能です。はんだ作業が必要なため難易度はやや高めですが、費用を抑えたい方やDIYが得意な方には有効な方法です。一方で作業が不安な場合は、業者修理や新しいマウスへの買い替えも検討できます。自分に合った解決策で快適な操作環境を取り戻しましょう。

今回使用した工具とパーツ

今回使用したスイッチはD2FC-F-K(50M)というもので、5000万回保証のスイッチです。本当に5000万回持つのかは分かりません。ちなみに、D2FC-F-K(50M)は純正のD2FC-F-7N(G)と比較して、少しクリック感が増した(硬い)ような気がします。若干ですが、クリック音が大きくなった感じもします。何にせよ誤クリックから解放されたのが良かったです。




コメント

タイトルとURLをコピーしました