フルクラム レーシング3 のフリーハブを爆音仕様にする

自転車
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 2016年にフルクラム レーシング3を購入して4年が経過しましたが、最近ラチェットの掛かりが悪くなってきたように感じます。なんとなくメルカリを眺めていたら爆音仕様スプリングなるものを見つけました。ひょっとしたらラチェットの掛かりが改善するかも、と思いスプリングを交換する事にしました。

ラチェットの掛かりが悪い

 最近ペダルを踏み込んだ際にラチェットが飛ぶ事が多くなってきました。具体的には、

・クランクを回すのを止めて惰性走行した後、再度踏み込んだ時に「カキンッ」って感じでラチェットが1ノッチ飛ぶ
・停止状態からの漕ぎだしでラチェットが飛ぶ

 構造上ラチェットが飛ぶ事は無さそうなのですが、かなりの頻度で「カキンッ」となり、ラチェットの爪が欠けるんじゃないかと思ってしまい、精神衛生上よくありません。一応、フリーボディーを取り外してラチェット部を清掃、グリスアップしてみましたが、改善しませんでした。

爆音仕様 強化スプリング

 そんな折にメルカリを眺めていたら、カンパ/フルクラムのラチェット音を爆音化する強化スプリングが出品されているのを見つけました。私はラチェット音は静かな方が好みなので、音がデカくなるのは避けたいのですが、強化スプリングにより爪を起こす力が強くなれば、ラチェットの掛かりも良くなるのでは?と考え購入してみました。

見た目はあまり変わらない

 届いた強化スプリングと取り外したスプリングを並べて見比べましたが、純正よりも精度が良さそうに見える以外は明らかな違いはありません。しかしほんの少しだけ径が太いようにも見えます。

左が純正、右が強化スプリング

 スプリングを外したついでにラチェットの爪も点検します。傷が入っているので何らかのダメージを追っているのかもしれませんが良くわかりません。
 ハブ側のギザギザと接触している爪の先端だけ変色していますが、明らかな摩耗は見られないので特に問題なさそうです。強化スプリングに変えることによって、より強くギザギザに押し付けられますので摩耗が進む可能性はあるので、注意して経過を観察する必要があるでしょう。

 下は分解時のフリーボディーです。分解したときに思ったのですが、前回メンテ時にグリスが多すぎた可能性がありますね。単にグリスが多すぎて爪が起きにくくなってただけかも・・・

 ちなみに、この3つの小さな爪だけでトルクを伝えられるんですから、フリー側と反フリー側でスポークに伝わるトルクが違うとか、ハブが撓むとか嘘やろと思いますね。人間の脚力程度でリアハブが捻じれるなら、自動車のドライブシャフトなんざ一瞬で捩じ切れますよ。

 強化スプリングによりラチェットの爪とギザギザが強く接触する様になるので、念のためいつものグリスに少量の二硫化モリブデングリスを混ぜて組みました。ほんとに念のためというか気の問題くらいですね。

気になるほどの爆音ではない

 強化スプリングに変えて試走してみましたが、思ったほどラチェット音は大きくなりませんでした。もっとデカい音になるのかと思っていましたが許容範囲でよかったです。
 問題のラチェットの掛かりも改善することが出来ました。ただし飛びが全く起こらなくなったワケではなく、忘れたころにやってくる程度に改善しました。かなり改善できたので、総じて良くなったと思います。
 ちなみに自転車のハブってなぜワンウェイローラークラッチを採用しないんでしょうね?

【2024年追記】爆音仕様のスプリングが折れた

 2023年9月に淡路島ロングライド150に参加しました。コロナ明け4年ぶりの開催だったので参加したのですが、その際にスプリングが折れました。しかも約半分の距離を走破した時点だったので、戻ることも進むこともできず、難儀しました。これが単独ロングライドだと身動きが取れなくなる可能性もありましたが、有料イベントなので、リタイア者を救出するバスがあったことが幸いでした。

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