私が使用しているPCの電源ユニットは中古で入手したもので、入手時にグラボ用の補助電源ケーブルが付属していませんでした。メーカーからは補助電源ケーブルが別売されていない様だったので、ケーブルを自作することにしました。
補助電源ケーブルが無い
私が使用しているPCの電源ユニットは、「Ryzen 3600Xを搭載したジャンクPCを買ってみたらアタリだった」で書いたジャンクとして入手した、中古の電源ユニットです。ジャンクと言いつつおそらく使用期間は1年未満と見えたのと、フルモジュラー電源だったので、そのまま使うことにしました。しかし入手時の構成では補助電源不要のグラボ(GEFORCE RTX3050)が乗っていたため、補助電源ケーブルが付いていない状態でした。そこで、RADEON 6750XTに乗せ換える際に、補助電源ケーブルを作ることにしました。
必要な部材を調達する
ケーブルの作成に必要なのは、次の通り。
- ケーブル
- コネクタ
- 圧着工具
- ケーブルストリッパー
被覆を剥くのはニッパーやカッターでできるのですが、本数が多いのと仕上がりを均一にするため、ケーブルストリッパーも用意しました。その他、見た目をよくするためにケーブルスリーブも用意しました。ここで使った部材はすべてamazonで揃いました。
コネクタに使う端子はMolexというメーカーの規格の様なのですが、これに適合する圧着ペンチがなかなかありません。当初はホームセンターで売っている適当な圧着ペンチで代用しようと考えましたが、使用する端子が小さすぎて代用できませんでした。やっと見つけたのが、エンジニアの精密圧着ペンチでした。正直これが今回買った部材の中で一番高価でした。
フルモジュラーケーブルの作成
部材がそろえばあとは簡単です。ケーブルの被覆を3mm露出させて、端子を圧着していくだけ。




とても綺麗に圧着できました。今まで端子の圧着には安い工具(端子とセットで1,500円くらいで売ってるやつ)しか使ったことが無かったです。そのせいか、圧着部分がつぶれたり、ちゃんと圧着できずに端子がすっぽ抜けてしまうのが普通だと思っていたのですが、高級な圧着工具を使ったら、とても綺麗に仕上がったので気持ちよかったです。
完成の図
1ピンだけ分岐加工が必要になったものの、特に難しいことは無かったです。あとは端子の圧着が終わったケーブルをひたすらプラグに端子を差し込んでいくだけです。今回、端子に適合するケーブルのうち最大径のAWG18を使用し、更にケーブルの上にスリーブを重ねたので、思っていた以上に太くなってしまいました。(ゴツイ見た目になってしまった)
電気容量的にはAWG18よりも少し細い、AGW20で問題ありません。そのため、見た目がスッキリしたケーブルを作る場合は、AWG20を使った方が良かったかもしれません。
ちなみに、この自作ケーブルで2年以上PCを稼働させていますが、燃えたり煙を噴いたりすることなく正常に使用できています。

まとめ
ピンアサインさえ間違わなければ、とても簡単な工作です。圧着工具が高いことを除けば、部材はとても安価に揃えることが出来るので、コスト的なハードルも低いと思います。
いろいろなフルモジュラーケーブルが売られていますが、世界で1本のオリジナルケーブルを作ってみるのもオススメです。


















































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