DELL XPS 420でフォートナイトをプレイ出来るのか?Core2 Quad Q9650

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 2007年11月に発売されたDELL XPS420にCore2 Quad Q9650を搭載して、2020年も現役で使用できるのか!?今回はこの機材でフォートナイトをプレイできるのか検証していきます。

Fortniteにハマる

 2年ほど前にPS4をゲットした際に一度Fortniteをダウンロードしてプレイしたのですが、操作方法がわからず地上に降り立った瞬間に倒されたため、まったく面白さがわからず、それ以降プレイすることはありませんでした。しかし最近になって子供がNintendo SwitchとiPadでFortniteをプレイするようになり、更に嫁も参戦して3人でチームプレイする様になりました。

 そうしたら4人(親2人+子2人)でやりたくなるじゃないですか。となると、自宅にあるデバイスでFortniteがプレイできるのはPCくらいしか無い。と言うことで何度かブログで登場しているDELL XPS 420でFortniteがプレイできるのか検証してみる事にしました。

DELL XPS 420のスペックを改めてチェック

 この記事で紹介している使用のまま現在まで物置部屋で埋もれていました。改めてスペックを記載します

  • CPU: Intel Core2 Quad Q9650 (3.0GHz, 4Core)
  • MEM: DDR2 8GB (2GB x 4)
  • SSD: Crucial 128GB
  • GPU: NVIDIA Geforce GTX 1050 Ti 4GB

 2007年のマシンとはいえ、Core2 Quad最強のQ9650を搭載していることと、SSDを搭載していることで、オフィス系アプリやブラウザは不満なく動きます。こんなマシンなので、比較的「軽い3Dゲーム」とされるFortniteも頑張れそうな気がします。ちなみにFortniteの公式ページに記載されている推奨システム要件は以下の通りです。

  • Nvidia GTX 660またはAMD Radeon HD 7870相当のDX11 GPU
  • 2 GB VRAM
  • Core i5-7300U 3.5 GHz
  • 8 GB RAM
  • Windows 7/8/10 64-bit + macOS versions 10.14.6以上

 CPUが若干怪しいですが、古いGPUでも動くようなので、何とかイケるんじゃないかという、淡い期待を持ってしまいます。

SSDの容量がかなり厳しい

インストーラーは30GB超え

 Fortniteの動作要件にはストレージの空き容量が記載されていません。SwitchやiPadでも動いているので、空き容量としては10GBくらいあれば良いかな、と思って甘く見ていました。しかし、実際にインストーラーをダウンロードしてみるとサイズは35GB程度もありました。

空き容量が足りない

 インストーラーのダウンロードが終わればSSDに展開してインストールされるのですが、展開後のデータサイズは70GB程度に膨らむ様です。うちのSSDは128GBにWindows10をインストールし、更にiPhoneのバックアップやiTunesのライブラリを保存しているので全く足りません。

 そこで、iPhoneのバックアップやiTunesのライブラリはNASに移行してSSD上のデータは削除しました。更に嫁用のユーザープロファイルを削除。これでなんとか空き容量を確保しインストールする事が出来ました。それでもインストール後の空き容量は7GB。PC版フォートナイトをプレイするには128GBのSSDでは滅茶苦茶厳しい事が分かりました。

 マザーボードがSATA2しかサポートしないので、遅くても良いから256GB以上のSSDを用意することをお勧めします。今なら価格がこなれてきた、KingstonやCrucialあたりの500GBくらいがオススメです。


FortniteはCore2 Quad Q9650では厳しい

 インストールが終わったので、さっそくFortniteをプレイしてみます。とはいえ、タスクマネージャーを起動した状態でFortniteをプレイするのは難しいので、嫁が遊んでいるのを観戦する形でパフォーマンスを計測しました。以下がその時のスクリーンショットです。

CPUは限界まで使用

 CPUの使用率は常に90%程度で推移していますが、フレームレートは60FPS程度を維持しています。描画する範囲が広い場合はフレームレートが低下する事もありますが、遊べないほどではありません。画質を上げるとフレームレートが下がるので、ある程度描画品質を下げれば、普通に遊べます。なんならNintendo Switchなどのコンシューマ機では30FPSが上限なので、こっちの方がヌルヌル動く状況でもあります。

GPUは暇

 一方、GPUの使用率を見てみると、ほとんどグラフが変動していないので、GPUには殆ど負荷がかかっていないです。CPUは必死で計算してますがGPUは遊んでいる状態であることが分かりました。

 このことから、Core2 Quad Q9650にGeforce GTX 1050 Tiを組み合わせても宝の持ち腐れになっている事が分かりました。当たり前の結果ですけどね。特にFortniteはCPUに負荷が寄るゲームなので、CPUのパワー不足が顕著に表れる結果になりました。
 また、描画オブジェクトが少ないシーンでは60FPS付近で安定しますが、プレーヤーの表示数が多くなるとフレームレートはどんどん低下します。チームランブルでプレーヤーが入り乱れる状況になると20FPS程度まで低下してしまうので、画面描画が追い付かずに、いつの間にか倒されている事もしばしば起こります。これは、描画するオブジェクトの数が増えるとCPU側の処理が増えるためと考えられます。
 ちなみに、Apex Legendsの場合はGPU側のスペックを要求するので、Fortniteとは違った結果になると思います。

SSDも必死だがギリギリ何とかなる

 ギリギリの空き容量で頑張っているSSDですが、これもNVIDIA HIGHLIGHTSのリプレイ自動録画機能を使うと一瞬で枯渇します。SSDの空き容量が枯渇するとFortniteのプレイ中に落ちてしまいますので、録画機能とリプレイデータの保存機能は無効にしたほうが良いです。

 容量の問題もさることながらアクセス性能でも若干不満が出ます。特にFortnite起動時とマッチ開始時のロードが遅く、Switch勢と比較すると待機島のローディングが明らかに遅いです。速度差があっても、バスが表示されるタイミングは同じなのでゲームの優劣では問題にはなりません。

結論

 Core2 Quad Q9650 を積んだDELL XPS 420でFortniteはプレイできるのか?という疑問について検証しましたが、やってみれば意外と遊べちゃう事が分かりました。このCPUがリリースされたのは2008年第3四半期なので、11年以上経過した2020年現在でも、まだ現役で頑張ることが出来る事に驚きです。さすがフラッグシップなだけあります。

 しかしGPUとSSDの換装にかかる費用と、運用時の電力消費をトータルに考えると、とても現役とは呼べず、もう使用限界を超えちゃってる感は拭えません。こう考えると、第4世代Core i7あたりにGeforce GTX 1050 Tiを移植すれば、最新機にも見劣りしない性能を獲得できる様な気もします。

 第4世代Coreの中古PCの価格が2~3万円するのに対し、第10世代Core i5 が1万円台で買えるので、GPU無し構成で5~6万円程度です。Core2 Quadで頑張るのも良いですが、現行パーツで組んだほうがNVMe SSDも使えますし満足感は高いと言えます。

 またはクラウドゲーミングサービスを使う方法もあります。クラウドゲーミングは、データセンターにあるハイパワーなマシンでゲームを実行して、画面データだけを転送してくれるので、手持ちのパソコンのスペックは低くても大丈夫です。月額利用料がかかりますが、パソコンに高額投資して改造する必要が無いのでラクに改善出来ます。クラウドゲーミングについて記事を書いていますので、気になる方はご覧ください→GeForce NOWでFortniteをプレイする

 このままフォートナイト熱が冷めなければ、いよいよ本腰入れて新PCを作ることを考えようと思いました。

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