audio-technica ATH-M30x をゲーミングヘッドセットとして使ってみた

家電・PCガジェット

 家族4人でフォートナイトにハマってそろそろ半年。当初はモニターやテレビのスピーカーでプレイしていましたが、敵の位置が分かりやすくなるという理由でヘッドセットを導入する事にしました。
 4人全員が同じヘッドセットでも良かったのですが、いろいろな種類を試してみたいと思い、4人それぞれ違うヘッドセットを導入したのでレビューしていきます。
 まずは筆者用のaudio-technica ATH-M30xからレビューします。

仕様

audio-technicaのWEBサイトに記載されているATH-M30xのテクニカルデータを転載します。

型式密閉ダイナミック型
ドライバーφ40mm、CCAWボイスコイル
出力音圧レベル96dB/mW
再生周波数帯域15~22,000Hz
最大入力1,300mW
インピーダンス47Ω
質量(コード除く)220g
プラグφ6.3mm標準/φ3.5mmミニ 金メッキステレオ2ウェイ
コードOFCリッツ線3mコード

 ゲーム用として購入したものの製品のジャンルは「DJ/モニター」であり、商品名も「プロフェッショナルモニターヘッドホン ATH-M30x」です。「ゲーミング」と名の付くものは性能や機能は通常の製品と何ら変わらないのに、無駄に派手で値段が高いイメージが昔からあるので、オーディオとしてちゃんとした性能のヘッドセットが欲しいと思って選びました。

質感

 梱包はとても質素で専用ポーチが付属品として入っている以外は、所有欲を満たすようなギミックは特にありません。プラグは3.5mmの3極(ステレオ)ミニプラグとなっていますが、オーディオの世界で良く使われている6.3mmのプラグも付属しています。(というか6.3mmがデフォ)

 素材は主に樹脂製で高級感を演出するようなメタルパーツやメッキの加飾がなく、重量も220gと軽量なので見た目の質感も手に持った感じもとてもチープです。ただし、プロフェッショナルを標榜するだけあって、イヤーパッドや頭頂部に接触するクッションの質感はとても良く、地味ながらちゃんとしている感があります。

 基本的に自宅で使うものなので、基本性能をしっかり押さえてくれれば質感は二の次で良く、その分安価になっていると思えばとても好印象で、まさに質実剛健といった印象です。見た目の質感としては、同時購入したLogicool G433や、HyperX Cloud Aphla Proの方が良いと感じます。

装着感

 Jabra evolve 40のレビューでも書きましたが、私は頭のサイズが一般の人よりも大きめです。フリーサイズの帽子は入りませんし、仕事で時々被る安全帽(ヘルメット)も調整幅を最大にしてギリギリ入る程度です。

 そんな私がATH-M30xを装着しようとすると、調整幅を最大にしてピッタリサイズでした。側圧は適正な感触で、長時間装着していても痛みを感じる事はありません。なので頭の大きさが一般的な人からすると側圧は弱いかもしれません。
 重量が220gと軽量な事も功奏して、重さからくる首や頭の疲れも殆どありません。DJプレイやミキシング作業など、仕事で使うことを想定しているのか、長時間使用に耐えられるようになっているのだと思います。

 ただし密閉型かつイヤーパッドが合皮のため蒸れるのが難点で、1~2時間程度で休憩を入れたくなります。イヤーパッドの大きさは私には少し小さく感じるため、装着時に耳たぶを押し込む必要があります。耳たぶを押さえつけられても気にしなければ良いのですが、パッドがしっかり顔に密着してくれる密閉感を得たいので、装着時は一手間加える様にしています。

音質

 主にゲームプレイで使うことを想定して購入しましたが、テレワーク化で音楽を聴きながら作業する事が多くなったので、オーディオリスニングにも使いたいと思っています。以前にレビューした「SOUNDPEATS Truengine2」を仕事中に使っているとカナル型特有の聴き疲れを感じてしまいますし、修理したミニコンポだと大音量で鳴らすのは近所迷惑なので、ATH-M30xをテレワークのお供に使おうという魂胆です。

 まずは私が大好きなm-floの「No Question」を試聴したところ高音が強すぎて「サ行」がザクザク突き刺さる感じがします。イコライザで8KHzを-1db、16KHzを-2dbに調整したところ、とても聴きやすく変化しました。低音が出すぎる事もなく、全体的に音の輪郭がはっきり聞こえる様に感じましたが、ATH-M30xは何となくEDMには向いていない様な気がします。(単にドンシャリの「ドン」が足りてないだけかも)
 しかし80sポップスを聞いてみると、当時聞いていたしょぼいラジカセでは隠れて聞こえなかった音がよく聞こえてきます。レンタルCDからノーマルポジションのテープにダビングして聞いていた曲が、友達に頼んでメタルポジションのテープにダビングしてもらったら「めっちゃ音エエやんか!!」といった驚きに近いですね。

 試しに普段は聞くことがないクラシックを試聴しました。タイトルはVivali Il Tamerlano (Il Bajazet), RV 703, Act I, Scene 1: “Recitativo” (Bajazet, Andronico)です。男性と女性のボーカルパートがあるのですが、これがすごい生々しい。まるで目の前や真横で立って歌っているかの様な解像感で息遣いまで聞こえるようです。Apple Digital Masters準拠の音源というのも理由の一つかもしれません。ただし、ヘッドホンだと脳内定位してしまうので自分がマイクになった感じで、劇場で観ているような臨場感といういう意味ではいまいちです。

 ここで改めて「SOUNDPEATS Truengine2」で同じ音源を聞き比べたところ・・・リサの声は曇りがかり、クラシックのボーカルは壁一枚隔てたかと思うくらい臨場感がないと感じました。外出時のお供には良いのですが静かな室内で音楽を楽しみたい場合は、ちゃんとしたヘッドホンを使った方が良いですね。

ゲーム用ヘッドセットへの改造

 さて、ATH-M30xを購入した最大の目的はフォートナイトで使うことです。今までの最大のメリットはスクワッドマッチに入ったプレーヤーが、全員同じ部屋にいる事による遅延のない連携だったのですが、ヘッドホンを導入する事により、同じ部屋にいながら会話はボイスチャットという謎の仕様になってしまいました。

 そんなわけでATH-M30xにもマイクを後付けしてヘッドセット化する必要があります。幸いaudio-technicaからはATGM2という、後付け専用マイクが発売されています。コレを買えばよいのですが値段がマイク単体で9,000円程度とヘッドホンよりもお高く、それなら素直にATH-G1とかゲーミングヘッドセット買えよって値段になってしまうので、安く仕上げる方法を編み出す必要があります。

 で買ったのはamazonで売っていた安い耳掛けマイク。バスの運転手さんや、イベント司会者の方が良く使っている様です。耳掛け部分からマイクまでは針金の様な材質で自由に曲げる事が出来るので、これをヘッドホンに張り付けて運用すればよいと考えました。

 ヘッドホンへの貼り付けはエーモン配線チューブφ5㎜と、配線チューブホルダー、コイル型配線バンドを用意。



配線チューブを適当な長さに切って

マイクに取り付けビニールテープでクルッと巻きます

ヘッドホンに配線チューブホルダーを貼り付け

 そして出来たのがコレ。

コイル型の配線バンドを巻きつけてマイクとヘッドホンのケーブルを1本にすると出来上がり

 DACにはSound Blaster Play! 3を接続します。Sound Blasterとか何年ぶりですかね。最後に買ったのは確かSound Blaster 16の頃でしょうか・・・。PC内蔵のサウンド出力でも良いのですが、音質がイマイチだったのでDACを後付けしました。

ゲーミングヘッドセットとしての性能

音楽を聴くにはとても良い音質なのですが、ゲームで使うにはどうでしょうか?ということで早速フォートナイトをプレイしてみたところ、音の解像感が高く、敵の足音がよく聞き取れます。前後左右に足音が動き回り、距離感もある程度掴むことができます。しかし下手すぎて戦績に繋がらないのが残念なところではありますが、ゲーミング用途としても十分に能力を発揮できることがわかりました。

ヘッドホン+マイク+DACで結局1万円越えしてしまったワケですが、満足感はかなり高かったです。

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