HP Pavilion Gaming 15 AMD の2021年モデルを購入したのでレビューします。AMD Ryzen 5000シリーズを搭載しているため高性能ですが、他社に比べて安価なため、良コスパな製品ということが分かりました。これで毎晩フォートナイト三昧です。
Pavilion Gamingとは
HPのゲーミングノートパソコンのラインアップはパフォーマンスラインの「OMEN」と、メインストリームラインの「Pavilion Gaming」の製品群からなります。私がゲーミングPCを購入しようとした2021年8~9月は、ちょうど新製品のリリース直前だったため、パフォーマンスラインのOMENブランドは発売待ちの状態でした。そのため今回はメインストリームラインである、Pavilion GamingのノートPCを購入することにしました。
ちなみに、2020年9月に購入したOMEN 15のレビューはこちらです。
購入したPavilion Gamingのスペック
2021年モデルのPavilion Gamingは大きく分けて、Intel CPUを搭載したモデルとAMD CPUを搭載したモデルの2種類があります。さらに、Intelは 「スタンダード」と「パフォーマンス」 、AMDは 「スタンダード」「スタンダードプラス」「パフォーマンス」 の合計5種類のモデルがあります。各モデルのスペックを以下の表にまとめました。(2021年9月12日時点の価格です)
モデル | Intel スタンダード | Intel パフォーマンス | AMD スタンダード | AMD スタンダードプラス | AMD パフォーマンス |
OS | Windows 10 Home | Windows 10 Home | Windows 10 Home | Windows 10 Home | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core i5-11300H 4C/8TH 3.10-4.40GHz | Intel Core i7-11370H 4C/8TH 3.30-4.80GHz | AMD Ryzen 5 5600H 6C/12TH 3.3-4.2GHz | AMD Ryzen 5 5600H 6C/12TH 3.3-4.2GHz | AMD Ryzen 7 5800H 8C/16TH 3.2-4.4GHz |
メモリ | 8GB | 16GB | 8GB | 16GB | 16GB |
SSD | 512GB | 1TB | 512GB | 512TB | 1TB |
GPU | NVIDIA® GeForce® GTX 1650 Laptop | NVIDIA® GeForce® RTX 3050 Ti Laptop | NVIDIA® GeForce® GTX 1650 | NVIDIA® GeForce® RTX 3050 Laptop | NVIDIA® GeForce® RTX 3050 Ti Laptop |
ディスプレイ | 15.6インチワイド・フルHD非光沢・IPSディスプレイ(1920×1080) | 15.6インチワイド・フルHD非光沢・IPSディスプレイ(1920×1080) | 15.6インチワイド・フルHD非光沢・IPSディスプレイ(1920×1080) | 15.6インチワイド・フルHD非光沢・IPSディスプレイ(1920×1080) | 15.6インチワイド・フルHD非光沢・IPSディスプレイ(1920×1080) |
価格 | 99,990円 | 154,800円 | 94,800円 | 111,800円 | 139,800円 |
今回私が購入したのは、AMD Ryzen搭載のパフォーマンスモデルです。NVIDIA RTX30##を搭載していることを必須条件として、予算は15万円までと考えていました。そこでIntelかAMDのパフォーマンスモデルをターゲットとしました。
最終的にAMDモデルに決めた理由は、AMD Ryzen CPU搭載機を所有していないので、どんなものか試してみたいという理由と、CPUのコア数が8コアであること、の2点です。ちなみに私がAMD搭載機を所有するのはAthlon XP 2000+以来です。
購入から1週間で自宅へ届きました。ちなみに36回払いまで金利手数料無料なので、36回払いにしました。ボーナス月に1万円多く設定すれば、月々2,000円チョットの支払い額になります。無理なく買えるのでオススメです。
Pavilion Gaming 15のディスプレイ
Pavilion Gaming 15は144Hzのディスプレイを搭載しています。2021年現在のゲーミングディスプレイは240Hzがハイパフォーマンスで、144Hzはメインストリーム帯のイメージです。スペック的に少し物足りない印象がありますが、これまで60Hzを使用してきた常人には十分なスペックです。
昨年購入したOMEN15は300Hzのディスプレイを搭載していますが、Fortniteをプレイしていると、CPUがボトルネックになって200Hzあたりで頭打ちになってしまうので、144Hzでも十分と思います。
Pavilion Gaming 15のキーボード
Pavilion Gaming 15のキーボードはオーソドックスな配置です。キーピッチとストロークも至って普通なので、可もなく不可もなくといったところ。白色のキーボードバックライトを搭載しています。ゲーミングPCでありがちな、ギラギラのイルミネーションではないのが好印象です。
タッチパッドのクリック感は若干イマイチな感じがしますが、このサイズのノートPCは広い机上での使用がほとんどだと思いますので、マウスを接続して使用すれば問題ありません。ゲームの場合はほぼマウス一択ですし、気にならないですね。
Pavilion Gaming 15のデザイン
イルミネーションに限らずゲーミングPCとしては全体的に落ち着いたデザインです。PavilionはHPの(ゲーミングではない)メインストリーム向けのブランドなので、その兼ね合いがあるのかもしれません。と言ってもOMENもそんなに派手なデザインではないので、HPのデザインセンスが良いのだと思います。
ACアダプターは200W出力の物で少々大きく重いです。ゲームなど高負荷がかかかる処理をしている時は高温になります。コンセントに接続するケーブルは着脱式なのですが、ACアダプタが熱を持つと、このコネクタが抜けやすいので注意が必要です。
電源プランがデフォルト設定の場合、バッテリー駆動時にはスペックが下がる様に設定されています。ゲームのフレームレートが低いぞ?と感じたら、コネクタが抜けている可能性があるので、真っ先にここをチェックしましょう。ちなみにACアダプタはOMEN 15スタンダードモデルと共通です。
Pavilion Gaming 15 のベンチマーク
今回はベンチマークを取得してみました。Windows 10 21H1 に2021年8月の更新プログラムを適用した状態とし、GPUのドライバーはバージョン471.96をインストールしています。
3D Markのスコアは5,580でした。デスクトップ機と比較すると低く感じてしまいますが、ノートPCでのスコアということを考えると、かなり頑張っている印象です。
CINEBENCH R23のスコアはMulti Core 11614, Single Core 1412でした。さすがRyzen7 5800Hといったところで、CPUスペックはめちゃ良いです。
Pavilion Gaming 15 でフォートナイトをプレイ
最後に、いつものフォートナイトをプレイしてみた感想です。残念ながらスクリーンショットやキャプチャーはありません。チャプター2シーズン7終盤ということで、ちょっと賑わっていますね。
まず、レンダリングモードは「DirectX12(ベータ)」を選択します。そして画質設定は、「描画距離」を「高」、「影~ホストプロセス」は「中」とし、「DLSS」は「パフォーマンス」に設定しました。このDLSSを使用できることがRTXシリーズの最大の特徴と言えます。
また、ディスプレイのリフレッシュレートは144Hzのため、最大フレームレートも144にしました。無制限でも良いですが、無駄にリソースを消費させないためにも最大値を規定しておいた方が良いかと思います。
この設定で、フレームレートは常時144で張り付きです。負荷が掛かるためFPSが下がりやすい待機島やバスから降りる瞬間、ボックスファイトでも144FPSを維持出来ることを確認しました。
Pavilion Gaming 15 のまとめ
私が購入したのは、 AMD Ryzen7 5800HとNVIDIA GeForce RTX 3050 Tiを搭載したパフォーマンスモデルです。この構成で139,800円は他のメーカーよりも一段安価に設定されていると思います。つまり、現段階で最もコストパフォーマンスが高いと考えられます。
ゲーミングモデルとしては144Hzのモニターだと数値上では若干見劣りしますが、実際にプレイしてみるとフレームレートは十分に速く、エイミングも良くなった印象がありました。すでに144Hz以上の環境を使っている方はOMEN 15を、60Hzからのステップアップとしては Pavilion Gamingはぴったりだと思いました。
ちなみに2021年9月11日に「Victus by HP」という新しいブランドが立ち上がり、2021年内に発売されるとの情報がリリースされました。そのため低価格ゲーミングPCのブランドは「Victus」に刷新され、「Pavilion Gaming」は終息することになりました。Victusの予価を見ると若干値上がりしているように見えるので、Pavilion Gamingが入手できる間に買ってしまいましょう!
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