DIYで出来る!アンカーを使った石膏ボードへの壁掛けテレビの取り付け方

DIY

2020年8月に追記更新しました。

ウチのテレビはSHARP LC-37SD5 という4年ほど前の液晶。購入時のお話は前にブログ書いてますのでご興味のある方は読んでみてください。このテレビを今更ながらに壁掛けにしようと思った経緯は、やはり部屋の広さを演出したいからです。正直なところボンビーサラリーマンの安月給では広いお家は買えない。じゃぁ狭い家をいかに広く見せるかが勝負!と言う事で壁掛けに挑んだ次第です。
しかし自宅の壁は石膏ボードの裏に間柱がない「GL工法」という壁掛けテレビを施工するには少し厄介な壁でした。この記事ではどうやって石膏ボードの壁にテレビを取り付けたかを書いていきます。

壁掛け金具

テレビを壁掛けにするには、まずは壁掛け用の金具が必要となります。通常の液晶テレビは床や台に置けるように足がついていますが、この足を取り払いテレビの背面にあるネジ穴を使って壁に固定します。
テレビは直接壁に取り付けるワケではなく取り付け金具を使って取り付けます。金具によっては横や斜めに方向を変えられるもの、回転させられるものなど、いろいろな機能が付いているものがあります。またテレビ自体の重さに耐えられるか耐荷重も重要になります。

壁掛け金具を選ぶ

まずは壁掛け用の金具を選びます。
将来テレビを買い換えた時にも使えるようメーカー純正品ではなく汎用品で、かつ各種調整機能が豊富なハイグレードモデルを選びたいと考えました。ネットで調べたところ楽天の「壁掛けショップ」が良さそうな事が分かりました。
壁掛けの場合は一度壁に固定すると角度調整が出来ないと思いがちですが、下のリンクにある金具は、首振り調整±40度、うつむき調整±15度、水平調整±5度の範囲で調整が出来るので取り付け後の配線取り回しがすごく楽であることと、万一水平を取るのを失敗した場合でも、金具で調整が出来ることが選択の決め手になりました。
また、壁にぺったりをくっつけて35mmの薄さであるとともに、260mm程度前にアームを伸ばすこともできるので設置した後の自由度の高さもうれしいです。

テレビを取り付ける壁の構造

ネジを使って壁に金具を取り付けるのですが、我が家の壁は石膏ボードで重量物のを取り付けるのが難しいことが分かりました。ここではその解決策を書いていきます。

石膏ボードに壁掛けテレビは取り付けられるのか

壁掛けテレビは人の頭の高さに10kgを超えるものを壁に取り付けるわけで、安全面からも壁の強度が非常に重要になります。
私がテレビを取り付けたいと考えている場所は石膏ボードの壁なのです。石膏ボードはご存じ石膏を板状にして紙で挟んだだけの建材で、石膏ボード自体に大した強度はなく、テレビを取り付けるには石膏ボードの裏に下地となる木の柱(間柱)が入っているかがカギになります。裏側の支柱にしっかりネジを打ち込み金具を固定する必要があるためです。

壁に棚などを付ける際に、クギやネジを打ち込む必要がありますが、もろい石膏ボードや合板だけに打ち込んでもクギやネジがすぐに抜けてしまいます。しかし間柱まで打ち込めばクギやネジが抜けにくくなります。そのため壁に棚等を付ける場合は間柱があるかどうかを調べることが大切なのです。

sumo「間柱とは」 https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/sumai_nyumon/other/mabashira/

間柱が入っているかは石膏ボードの壁をコンコンと叩いて響く音である程度分かります。良く響く場所は裏側が空洞で、響かない場所は何か支えとなる物が存在しています。
試しにテレビの取り付けを考えている場所をコンコンと叩いてみましたが、下地が入っている場所が点々としている様な感じです。通常は間柱が入っていれば、音が響かない場所が縦に綺麗に続いているのですが、どうもそんな感じはしません。
下地が点在するような石膏ボードの取り付け工法があるのかググって調べてみたらGL工法と言うものがある様です。 GL工法はマンションの躯体(コンクリート)に「GLボンド」というセメントの団子を塗り付け、その上に石膏ボードを張り付ける工法です。
GL工法の本家「吉野石膏」で良く解る写真がアップされてます。
更に調べたところ、GL工法の壁にテレビを取り付ける場合は石膏ボードの更に奥にある建物の躯体(コンクリート)にアンカーボルトを打ち込む方法しか無いようです。この方法ではマンションの供用部への工事になるのでマンション自治会の承認が必要ですし、必然的に工事のレベルも高くなります(振動ドリル等は持っているのでDIYでも出来るっちゃ出来るんですが)。さて厄介な事になりましたが解決策を見つけるしかありません。

石膏ボード用金具で解決

一つ目の解決策は石膏ボード向けの取り付け金具に変更する事です。 あらためて壁掛けショップを見てみると、石膏ボードに対してステープル(ホチキス)でテレビを固定する金具を発見しました。壁と接する部分の面積を大きくし、ステープルを何百発も打ち込むことで必要な強度を得ている様です。

一見して「これで良いじゃん!」と思いましたが、私は各種調整機能(パン、チルト、ロール)付きの物が欲しいのですが、この製品はその機能がありません。さらに、強固に固定するためとは言えホチキスを何百発も打ち込むなんて気が遠くなりそうで、この金具を買うのはやめました。
しかし、この製品の存在で石膏ボードに対してテレビが設置出来る事は分かりました。ならば石膏ボードに対して強固なアンカーを打ち込んで固定出来れば他の方法でも良さそうです。
ちなみに金具を取り外した後は(無数の)ホチキスの跡しか残らないため、賃貸の石膏ボード壁にテレビを取り付ける場合はこの製品一択になると思います。

石膏ボード用アンカーで解決

ボードアンカーG4は使えない

私がDIYで軽量なものを石膏ボードへ固定する際には「ボードアンカーG4」というアンカーを良く使っています。石膏ボードへアンカーをねじ込むのも簡単ですし、意外にしっかりネジが効くので安易に使っているのですが、最大の弱点は引き抜き強度が非常に弱い事です。試しにネジごと引き抜いてみるとわかりますが殆ど抵抗感なく、ボードアンカーごとズボっと抜けてしまうと思います。(石膏ボードに大きな穴があくのでご注意)

ボードアンカーは鉛直方向の荷重で静止しているものであれば割と強度が出ます。なので私はエアコンの取り付けにボードアンカーを使っています。大きな地震が来た時にすっぽ抜ける可能性があるのですが、配管にも荷重が分散されるので落下してくる事はないと思っています。
しかし今回はテレビの取り付け金具が可動式ですし、荷重を分散させるような配管も無いのでボードアンカーG4は絶対に使えないのです。

「どこでも下地」で解決

石膏ボードにしっかりネジか効いて引き抜き強度も丈夫なものがないか、ググってみたところ世の中にはあるものですね!高島株式会社というところから「どこでも下地」という抜群なネーミングセンスの製品が出ていることが分かりました。

「どこでも下地」は石膏ボードに下穴をあけて、その穴に水を含ませたスポンジを挿入し「どこでも下地」の薬液を注入すると水と薬液が化学反応で硬化しスポンジが強力なアンカーになるという物です。ついでに薬液が石膏ボードに染み込み穴の周囲も硬化するため、石膏ボードそのものを強化できるメリットもあります。これならテレビを取り付けても問題無さそうです。
メーカーサイトを見ると引き抜き荷重最大60Kgとなっているので、安全のため複数本で取り付けすればテレビ程度の荷重は全然大丈夫そうです。ネジを抜いたアンカーに再度ネジを揉んでも3回までは同様の強度が出るとの事で、金具を付け替える場合でも問題なく使えると考えます。
またボードアンカーG4はアンカーを抜くと大きな穴が残ってしまいますが、どこでも下地の場合はネジ穴だけが残るので、上から壁紙を貼るなどの修復もしやすいと思います。

工具の準備

工具は基本的にプラスドライバー1本あれば大丈夫ですが、どこでも下地の施工には石膏ボードの穴あけが必要なので電動ドライバーを準備しておいたほうが良いでしょう。

おすすめ電動ドライバー

ガツガツDIYしたい人には少し物足りないけど、たまにDIYしたい人にはちょうど良い電動工具を2つ選びました。ド定番な製品なので不満なく使えると思います。

BOSCH IXO5

世界的な工具メーカーBOSCHの電動ドライバーです。これはコンパクトでパワーも手ごろなので女性でも使いやすいです。

DIYの王道ブラックアンドデッカーPLR3602-JP

BOSCHよりもネームバリューは劣りますが、その分機能が充実しています。7段階のトルク切り替え機能が付いているのと、本体形状がストレート/アングルに切り替えられます。

ドリルも忘れずに

上の2機種はどちらも六角軸なので通常チャックで挟むドリルは使えません。六角軸ドリルも忘れずに買っておきましょう。どこでも下地は8~10mmの下穴をあけるます。(最悪プラスドライバーをネジネジして石膏ボードに穴をあけるのもあり)

取り付け作業

ここからは「どこでも下地」というアンカーを使って石膏ボードに壁掛けテレビを取り付ける作業を書いています。私の場合は上手く施工出来ましたが石膏ボードへ壁掛けテレビを取り付けるのは推奨されていない様なので、あくまで自己責任において実施してください。本来は石膏ボードの奥にあるコンクリート自体にスタッドボルトを打ち込んで取り付けるべきだそうです。

「どこでも下地」の下穴をあける

どこでも下地の説明書を読むと下穴のサイズは8~10mmだそうです。手持ちのドリルの径は8.5mmが一番太かったのでこれを使って石膏ボードに下穴をあけました。
そのままドリルを壁に立てたところ、ドリルが壁紙を巻き込んで下穴よりもだいぶ大きく壁紙が破れてしまったので、2つ目の下穴からは周囲の壁紙を事前に切り取り作業しました。

「どこでも下地」でアンカーを作る

どこでも下地の説明書通り、濡らして絞ったスポンジを穴に突っ込んで薬剤を注入します。この時薬剤が垂れてシミになる事があるらしく説明書には周囲をマスキングする様に書かれています。私は面倒だったのでマスキングなしでやりました(どーせテレビで隠れる部分ですから)。
薬剤がある程度硬化したら(1分くらい)、穴から飛び出ている余ったスポンジ部分をカッターナイフで切り取ります。 90分程度で完全硬化してネジを揉めるようになります。私は様子を見るためにこの状態で一晩置くことにしました。

みるみるうちに硬化します

壁掛け金具の取り付け

一晩経過したどこでも下地は樹脂の様にカチカチに固まっていました。
後は壁掛け金具の説明書に従って取り付けるだけです。どこでも下地が石膏ボードからボソっと抜けてしまわないか心配しながらビスを締めましたが、ドライバーからの手ごたえは普通に木やプラスチックにネジを打つ感覚と同じで、少し強めに締め込んでもびくともしませんでした。

6本のネジで取り付けましたが思った以上に強固に固定出来ています。落ちたら怖いので人がぶら下がる様なテストはしていませんが普通に使えています。金具の取り付けが出来たら後はテレビをぶら下げるだけ。二人で作業すればとても簡単ですが、37インチくらいだと一人でも何とかなります。

しっかり取り付け出来ました!

2020年8月22日更新

記事作成時点から6年が経過しましたがテレビが落ちる事もグラつくことも無く安全に使用できています。角度を自由に変えられる取り付け金具なので、観る人の方向に振り向けられ非常に便利です。
実は今年の7月に壁掛けテレビは取り外し、出窓に移設しました。これまで6年以上重いテレビを支えていたどこでも下地はどうなったかというと・・・

上の写真は取り外した後のどこでも下地を撮ったものですが、何も異状がない事が分かります。実際にネジを外す際もしっかり抵抗があり(穴がガバガバになってると抵抗なくネジが回ります)、6年たっても全く問題が出ていない事が実感できました。

壁掛けしたいけどやっぱり落ちてきそうで不安だな・・・と思っている方の参考になれば幸いです。

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